値上がりしたのは銀貨だけ。中国で学んだ投資の本質 | マネーセンス倶楽部

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値上がりしたのは銀貨だけ。中国で学んだ投資の本質

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25年ぶりに中国を訪れた。

実は今回の旅行には、観光以外にもう一つ目的があった。

それは、25年前に中国で購入したコレクター商品を売却することだ。

若い頃の私は、記念切符や記念紙幣、記念硬貨を少し集めていた。

「将来きっと価値が上がるかもしれない」

そんな期待も少しはあったと思う。

今回持ち込んだのは次の3点だ。

  • 北京地下鉄開通記念切符(56種)
  • 中華人民共和国建国50周年記念紙幣50元
  • パンダの5元銀貨

一番苦労して集めたのに売れなかった北京地下鉄開通記念切符

この中で最も思い入れがあるのが北京地下鉄開通記念切符(56種)だ。

当時はインターネットも今ほど普及しておらず、情報も少ない。

中国語の先生と一緒に少しずつ集めた。

今思えば、収集している時間そのものが楽しかった。

だからこそ、一番価値があると思っていた。

ところが査定結果は予想外だった。

「今は買う人がいません」

まさかの値段がつかない。

中国経済の低迷もあり、コレクター市場そのものがかなり冷え込んでいるそうだ。

需要がなければ価値は生まれない。

当たり前のことだが、改めて実感した。

建国50周年記念紙幣は140元に

次に査定してもらったのが、中華人民共和国建国50周年記念紙幣50元。

こちらは売却可能だった。

査定額は140元。

額面50元の紙幣が140元になっているので、数字だけ見れば値上がりしている。

ただし、ここで重要だったのは保存状態だった。

店員さんによると、少し折れ曲がっているだけで査定額は120元程度まで下がるとのこと。

コレクター商品は状態がすべて。

株式投資なら企業価値が変わらなくても保有できるが、コレクター商品はそうはいかない。

25年間きれいに保管していたことが、今回の査定額につながった。

でも、これからもきれいな状態で保管するのは荷が重い。

きれいなうちに売ってしまって、今回の旅費の足しにすることにした。

パンダ銀貨は300元だった

最後はパンダの5元銀貨。(たぶん100元ぐらいで購入したはず)

査定額は300元だった。

最初は、

「おお、これはプレミアがついたのか」

と思った。

ところが話を聞くと違った。

評価されていたのはコレクター価値ではなく、銀そのものの価値だったのだ。

近年は銀価格が上昇している。

そのため銀貨としての素材価値が上がり、結果的に300元になっていた。

つまり、コレクター商品として値上がりしたわけではない。

現物資産として価値が残っていたのである。

結局、価値があったのは「コレクター価値」ではなく「現物資産価値」

今回の売却で学んだことは非常にシンプルだった。

コレクター価値は需要次第。

欲しい人がいなくなれば価値は消える。

一方で、銀のような現物資産は需要がなくなることがない。

もちろん価格は上下するが、素材そのものに価値がある。

私は普段からインデックス投資を中心に資産形成をしているが、

「何に価値があるのか」

を考える上で、とても興味深い経験だった。

思い出はプライスレス。でも次は買わない

結局売却したのは、中華人民共和国建国50周年記念紙幣だけ。

北京地下鉄開通記念切符(56種)は持ち帰ることにした。

でも、あの頃の自分が北京の街を歩き回り、一枚ずつ集めた記憶は今でも鮮明に残っている。

そう考えると、あれは投資商品ではなく思い出の品だったのだろう。

ただし投資対象として考えるなら話は別だ。

25年という時間をかけて学んだ結論はこうだ。

コレクター商品は、好きだから買うもの。資産形成のために買うものではない。

今回の経験で、私はもうコレクター物には手を出さないと誓った。

これからも買うなら、株式や現物資産など、本質的な価値を持つものに投資していこうと思う。



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