うちは元夫に現住所を知られないために住基ブロックをかけています。
住基ブロックは本来第三者が住民票や戸籍をみれないようするものですが、実際には色々な不利益を被ることになります。
DV被害者のシングルマザーの皆さんは、注意してください。
そして、私の怒りを聞いてください。
※2022年時点の情報です。改善されるよう願っています。
DV支援措置として住基ブロックかけています
ゼニー簿は元夫のDVが原因で離婚し、現在住基ブロックをかけています。
住基ブロック(住民基本台帳事務における支援措置)とは?
DV等被害者の方を保護するため、住民基本台帳の一部の写しの閲覧(住民基本台帳法(以下「法」といいます。)第11条、第11条の2)、住民票の写し等の交付(法第12条、第12条の2、第12条の3)及び戸籍の附票の写しの交付(法第20条)について、不当な目的により利用されることを防止する制度
簡単に言うと元夫などの第三者が住民票や戸籍の写しを見れなくする制度で、DV被害者が現住所を知られないためにするのが住基ブロックです
元夫に現住所を知られないために、手間ですが毎年住基ブロックの申請を続けています。
住基ブロックすると起こる不利益(デメリット)
今までゼニー簿が住基ブロックをかけていたことで受けた不利益(デメリット)を紹介します。
1.マイナンバーカードを保険証として使えない
マイナンバーカードの運用に反対している人がたくさんいるようですが、確定申告で利用してみるとめちゃめちゃ便利でした。
これからももっともっとマイナンバーカードで便利になるんだわ!と保険証として使えるように登録したのですが、何度やっても使用可能にはなりませんでした。
自分のスマホから登録すること5回、市役所に出向いて登録すること1回。
何度やってもだめなので、色んなところに問い合わせました。
①市役所に出向いて聞く→分からない(初めの段階ではスマホの操作が分からないバカとして扱われる)
②ナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に問い合わせ→分からない(初めの段階では登録の仕方が分からないバカとして扱われる)
③総務省に問い合わせる→住基ブロックしている人は登録できないという回答
何度も何度もイチから(登録方法がわからないバカでもないし、スマホの操作がわからないバカでもないこと)説明し、得られた答えが「住基ブロックのせい」でした。
住基ブロックを申請する時に市役所ではこんな不利益があるという説明はなかったんですけどね・・・。
2.マイナンバーカードに公金受取口座の登録ができない
私自身は確定申告の際に国税庁経由の申請で「公金受取口座」の登録をしていたので別に申請は必要ありませんでした。
しかし、子どもたちのマイナンバーカードに「公金受取口座の登録」をしようとマイナポータルのアプリで申請しても登録できない・・・。
セブン銀行でも手続きを試みましたが、同じでした。
国税庁サイトで確定申告をすれば登録されるのに、マイナポータルサイトからだと登録できないっておかしくないですか?
3.マイナポイント(第2弾)がもらえない
2022年1月からマイナンバーカードに「公金受取口座の登録」「保険証として利用登録」の2つでマイナポイントがもらえることになっています。
「公金受取口座の登録」のほうは、ゼニー簿自身の確定申告の際に国税庁のサイトからすでに登録済みなので問題なくポイントが付与されました。
しかし、マイナンバーカードを「保険証としての利用登録」できないのでこちらの方のポイント7500円分はもらうことが現状できません。
そして、子どもたちの方はどちらも登録できないことから一人15,000円分のポイントが住基ブロックしている家庭ではもらえないのです。
4.コロナワクチン接種券が送付されない
※これに関しては住んでいる市町村で対応は違います
コロナワクチンの1回目の接種券は問題なく送付されてきました。
しかし、3回目の接種券が待てど暮せど送付されてこない・・・。
なぜ??
周りの人は次々と接種したという話題でもちきりで、さすがに「おかしいのでは?」と思い問い合わせてみると・・・・。
「住基ブロックをかけているから」という理由で、接種券送付の対象から勝手に外されていました。
え?1回目は送ってきていたのに?
そして、子どもも接種可能となっても同様に接種券が送付されずに、こちらから何度も催促する羽目になりました。
住基ブロックって、福祉制度から外す制度ではないですよね?
公的機関は「住基ブロック」の特別扱いを間違えている
ハッキリ言わせてもらうなら、公的機関はあとあと何か問題になることを過剰に恐れて本来の住基ブロックの特別扱いの意味を間違えていると思います。
住基ブロックしているのはあくまで「元夫に現住所が知られないようにするため」です。
各機関が今回の不利益に対しての回答は以下のもので、到底納得できる回答ではありませんでした。
マイナンバーカードを保険証として利用できない
マイナンバーカードを保険証として利用できないのは、通っている病院がわかれば元夫に待ち伏せされて住所がバレるかもしれないから。
総務省には上記のように説明を受けました。
でも、別れて暮らして住所がバレないように住基ブロックしている人のマイナンバーカードを元夫が入手することができるのでしょうか?
マイナンバーカードを元夫に盗られた時点で、すでにもう職場やら住所やらがバレているはずです。
そうでないと接触してカードを盗めませんから。
それに、盗まれた時点で盗難届を出しますし、マイナンバーカードは新しいものを申請する(古いものを使えなくする)のが普通ですよね。
理由が全く意味不明すぎて、ただの言い訳にしか聞こえませんでした。
マイナンバーカードに公金受取口座の登録ができない
こちらの理由も保険証の理由と同じく、家の近くの銀行がバレてしまって待ち伏せされるかもしれないから。
バカなの?
今どき口座開設した銀行に頻繁にいく?ネット振込もあるし、キャッシュレス決済もあるし、私なんて銀行に行くようなこと殆どありませんけど?
それに現住所の近くの銀行に口座を開いているとは限らないし(私なんて大阪在住だけど登録銀行は「麹町支店」だよ!)、口座開設した銀行だけでお金をおろすわけじゃないでしょ?コンビニもありますよね。
もうただの言い訳でしょ。
なにか後々問題になることを恐れるがあまりに、対象者から外しているとしか思えません。
事実、国税庁経由なら登録できますしね。矛盾してませんか。
コロナワクチンの接種券が送付されない
これはゼニー簿が住んでいる市町村の言い訳になります。
3回目の接種券には「1回目と2回目に受けた接種会場(病院)」が記載されていて、現住所の近くがバレてしまうからって。
はぁ?ですよ。
ほんと、はぁ?です。
現住所に送られてくる接種券を盗み見れる時点で、現住所バレてますやん。
接種会場の情報なんてどうでもいいですやん。
言い訳にもなっていないのですが、とにかくもっともらしい理由を言わないと・・・みたいな感じに大きな怒りを覚えました。
担当者が変わって、新しい担当者が事なかれ主義で「住基ブロック者」を接種対象から外しただけなのが事実のようでした。
なぜ住基ブロックしているということで、福祉制度から外されてしまうんでしょうか。
注意!住基ブロックしたら公的に嫌な出来事にあうかも
そして、一連の出来事の一番腹立たしいことは、「本人には全く知らされずに不利益をこうむっている」ことです。
住基ブロックを申請する際にも「マイナンバーカードの一分機能の利用ができなくなりますよ」という説明はありませんでした。
本人が気づくまで誰も教えてくれないということです。
今回、ゼニー簿自身に起こった出来事について私はしつこくしつこく問い合わせてようやく原因がわかりました。
例えば、マイナンバーカードの保健所利用登録がなぜできないのかについて、さんざんたらい回しにされました。
市役所に聞く→誰もわからない→ナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に問い合わせる→総務省に委託されているだけなので分からない→総務省に問い合わせる→詳しい担当者からやっと回答が得られる
とにかく「住基ブロックが原因で不具合が起こっている人がいる」という事実を末端の担当者は把握していないんです。
実務的なことを担当した大本の本当に詳しい人しか分からず、原因を突き止めるだけでもめちゃめちゃ苦労しました。
それに加えて、こちらが悪くないのに「操作がわからない人」「クレーマー」扱いをさんざん受けました。
本当にこれが正しい住基ブロックの運用方法なのでしょうか?
住基ブロックの本来の意味を間違えているとしか思えません。
私達DV被害者が住基ブロックをしているのは「元夫に住所を知られたくないため」だけです。
不便なことを強いられたり、福祉対象から外してもらうためではありません。
この声が公的機関の大本に届いて、DV被害のシングルマザーが心当たりのない公的な被害に合うことがないように切に願います。