信用金庫や信用組合の出資金の配当は4%という高配当ということが分かりました。
しかし、値上がりするわけではない(もちろん値下がりもしないが)し、換金性が低い投資なので、デメリットも大いにあります。
今回、信用金庫や信用組合に出資するメリット・デメリットを含めて投資先として検討するべき点をお話します。
ゼニー簿の現在の預け先 定期預金10年1%
ゼニー簿は安全資産として、資産の一部を定期預金に預けています。
もちろん預けている金額は、預金保険の上限である1000万円です。
- 大阪協栄信用組合 定期預金10年1%(現在は0.7%)
- 永和信用金庫 定期預金3年0.5%(現在は0.425%)
「金利1%の時に預けといて良かった~」とは思ってますが、3~4%の金利がついた時代を知っているゼニー簿としては不満です。
そんな時に届いた配当金振込の案内
定期預金で利用している大阪協栄信用組合から、「事業報告および配当金振込のご案内」なるものが届きました。
配当利率が1.3%と書かれています。
10年の定期預金の金利よりいいじゃねーか。おい。
もしかしたら、定期預金に預けるより、信用組合や信用金庫へ出資したほうがりたーんがいいんじゃないだろうか。
素朴な疑問が浮かび上がりました。
調べてみたら、年利4%の配当金も存在している!!
他の信用金庫、信用組合の配当金の利率も調べてみました。
永和信用金庫 配当利率4%
永和信用金庫さんには定期預金でもお世話になっています。
大阪協栄信用組合に預けるときのように「必ず出資金が必要だ」とは言われなかったので、
出資していませんでした。
こんなに配当利率が高いなら、出資しておくべきでしたね。(苦笑
上限は50万まで出資できるとのことですが、性質は株と同じなので売る時に買い取ってくれる人が見つからなければ売れないということでした。(数万円程度なら大丈夫だということです)
「流動性がなく、すぐに換金できないというリスクを承知の上でお願いします」と念を押されました。
大阪厚生信用金庫 配当利率4%
大阪厚生信用組合も、驚愕の4%配当です。
しかし、電話で問い合わせてみると一般の人は出資できないとのこと。
融資を受けている人だけが組合に入れるそうです。残念。
大阪信用金庫 4%
大阪信用金庫さんも4%です。
問い合わせると、大阪信用金庫は上限300万まで出資できるようです。
普通に出資できる額は30万円までで30万を超えると本部の承認がいるとのことで、一般の人はハードルが高いようでした。
しかし、見過ごせない利率です。
でも、出資金の配当狙い投資はどういう位置づけなのか、どんなメリット・デメリットがあるのかが気になります。
信用金庫・信用組合の出資金とは
信用金庫・信用組合における出資金とは簡単に言うとこんな感じ。
- 株式会社の株式に相当するが、自由に売買できない。
- 預金とは違い、預金保険の対象外であり、自由に下ろせない。
その会社に賛同して支えるという意味合いでは株式投資と同じです。
しかし、値上がりするわけではない(もちろん値下がりもしないが)し、換金性が低い投資と言えます。
信用金庫・信用組合の出資のメリットとは
信用金庫・信用組合の出資メリットとは
- 配当利率が高い
- 値下がりしない
信用金庫・信用組合の出資のデメリットとは
そして、配当利率が高いのですが、いかんせんデメリットもあります。
- 出資金は保証されない(倒産すればおわり)=株と同じ
- 業績が悪ければ配当金は出ない=株と同じ
- 換金性が低い(すぐにお金に出来ない)
- 出資金の上限が設けられている
- 住んでいるところの信金、信組にしか出資できない
投資という目で見れば、値上がり益を狙うような投資法ではなく、あくまで配当金狙い。
そして、業績が悪いと配当も出ないというリスクもあるのです。
そして、デメリットというのかはわかりませんが、「あくまで地元を応援する」という趣旨のため信金の管轄している地域に住んでいないといけません。
なので、普通は出資できても1~2社ぐらいといったところでしょうか。
そして、出資する金額の上限が決まっている所がほとんどです。
信用金庫・信用組合の出資はありか?なしか?
ゼニー簿としては信用金庫・信用組合への出資は「あり」なんじゃないかと思います。
株と違って換金性(流動性)は低い分、値下がりの心配はない。
そして、上限があるのでマックスで投資しても30~50万程度(株で言えば100株買った感覚かな)です。
まぁ、当然倒産のリスクはありますが、それは他の銀行株と一緒ですので50万は諦めるしかない。
倒産しなければ、値下がりを気にしなくても良いというメリットと高配当が得られます。
もちろん、定期預金のような安全なお金を増やす方法を考えている人にはリスクが大きいのでおすすめできません。
しかし、リスクを承知の投資の1つと考えれば株とそんなに変わりません。
これから、株の大暴落が起こっても値下がりの心配をしなくても良い分、良い投資先なのではないかと思いました。
投資は自己責任です。
リスクがあることもお忘れないように。