テレビ東京のカンブリア宮殿で「ひふみ投信」が紹介されました。
「4年でお金が2倍に!?老後の蓄え・教育資金の作り方教えます」というテーマでしたが、ひふみ投信だけが4年で2倍になったわけではありません。
4年で3倍になっている投資信託もあります。
上げ相場では殆どの投資信託が同じようないい成績を残せますが、問題は下げ相場のときなので注意してください。
ひふみ投信だけじゃない!4年で2倍以上の投資信託も!
いや何もひふみ投信の悪口を言うわけではないのですが、「4年で2倍」になった投資信託はひふみ投信だけではありません。
2013年1月から2016年12月までの4年間の成績を下記3つで比べてみました。
ひふみ投信の場合 2.3倍
2013年1月7日 15,028円→→→→2016年12月31日35,810円
三井住友TAM-SMT TOPIXインデックス・オープン 1.8倍
2013年1月7日 6,746円→→→→2016年12月31日12,509円
今回は4年以上運用実績のある三井住友TAM-SMT TOPIXインデックス・オープンをインデックス投信の代表になってもらいました。
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ 3.2倍
2013年1月15日 9,116円→→→→2014年12月26日29,096円
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブはひふみ投信も驚きの3倍以上の成績です。
ここ4年は日本経済が順調。市場自体が2倍に成長

TOPIXチャートを見ても、近年5年は順調に成長している
ここ4年は日本経済自体が順調に成長しているので、ひふみ投信でなくてもほとんどの投信が儲かっています。
日本経済に連動しているインデックス投信でも、約2倍になっています。
インデックスファンドは市場全体に投資しているため業績の悪い会社も組み入れています。
そのため、ひふみ投信には負けていますが、この4年はどの投信も順調だということです。
しかし、この4~5年で全体的に2倍に成長している中、よっぽどのクソ会社さえ組み入れなければインデックス投資信託よりいい成績が残せるのは当たり前です。
実際に、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブはひふみ投信よりもいい成績を残しています。
もちろん、ひふみ投信のいいところもあると思います。
ただ、カンブリア宮殿を見た投資初心者の方は「ひふみ投信だけがすごい」みたいな印象を持つのではないかと心配してしまいます。
是非、日本経済が下がっている5年ぐらいがきたらカンブリア宮殿で特集して欲しい。

ちなみに日経平均チャートも順調です
ひふみ投信を購入する前の3つの注意
1.ひふみ投信はアクティブファンド
ひふみ投信は市場に連動している投資信託ではなく、ひふみ投信の「運用部」が投資する会社を選んだアクティブファンドと呼ばれる投資信託。
アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないと言われ、10年で約8割が負けるというデータもあるリスクのある投資信託になります。
ぜひ、アクティブファンドであるひふみ投信は10年単位で評価して欲しい。
アクティブファンドとは
市場平均(日経平均やトピックス平均など)を上回るパフォーマンスを目標とするファンド
ひふみ投信には大塚家具の株も含まれているそうなので、今後が注目ですね。
何度もいうようですが、ここ4年で2倍になっている投資信託は他にもあります!!
ここ4年で考えるならアクティブファンドはインデックスファンドよりいい成績を残せてないほうがそもそもおかしい。
だって、市場を上回ることを目指しているのがアクティブファンドなのだから。
これからの5年に注目しましょう。
2.ひふみ投信は信託報酬が高い
ひふみ投信の信託報酬は年 1.0584%(税込)と高い!
低コストのインデックス投資信託なら、0.5%以下です。
(今回比べた三井住友TAM-SMT TOPIXインデックス・オープンは0.3996%)
eMAXIS Slimの日本株インデックス投資信託なら0.18%という驚きの低コスト。
コストの差が長期運用でどれ位の差を産むのかを知っているインデックス投資家としては1%も手数料にとられる投資信託がいい投信だとは思えません。
インデックス投資家はナゼ低コスト投資信託を追い求めるのか?3つの手数料が生む大きなお金
でも、ひふみ投信の最大の売りはファンドマネージャーが「足」で将来有望な会社を探してくることですから、コストはかかるのは当然だと思います。
ファンドマネージャーに払うコストが市場下落時に吉と出るか、凶と出るか気になる所です。
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3.ひふみプラスは買付手数料も取られる
ひふみ投信は銀行や証券会社でも「ひふみプラス」として販売されています。
なんと3.24%を上限として販売会社が定める料率で買付手数料も取られるという鬼ファンドです。
カンブリア宮殿を見たネットが不得意な高齢者が近くの銀行で買えると知って、まんまと買付手数料を払って買わされそうですよね。。。
投資は自己責任。テレビの煽りタイトルにだまされないで欲しい
テレビ的にカンブリア宮殿が、多少煽ったタイトルで視聴率を上げたいという気持ちはよくわかります。
しかし、世の中にはテレビで言っていることを疑いもせず、そのまま鵜呑みにする人たちもいます。
その人達が今回のひふみ投信の特集を見たらどうなるか・・・確実に恐ろしいことが起こりそうです。
投資は自己責任。
テレビの言ってることを鵜呑みにせず、自分で理解してからにしましょう!
ゼニー簿はひふみ投信の批判をしたいわけではありません。
テレビが言っていることがただしいのか、どこからの目線で話を組み立てているのかを考えて欲しいと言いたいのでした。
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