2024年度から大学生の奨学金制度が改正されます。
低所得者のみしか利用できなかった返済不要の給付型奨学金が、子ども3人以上または私立大学理工農系学部の場合のみ拡充されることになりましたよ。
大学生対象の給付型奨学金とは
大学生対象の給付型奨学金は、なんと授業料と入学金が免除(または減免)プラス日々の生活費(教材費)を補うお金が給付されます。
しかも、返済しなくてもOKなのでめちゃめちゃオトクな制度です。
ただし、この奨学金をもらうのはなかなかハードルが高くて、両親の年収がかなり低くないと対象にはなりません。
シングルマザー世帯の場合は、母親の年収が基準になります。
低いとはどれぐらいかというと「住民税非課税」もしくは「住民税非課税に準ずる」世帯です。
年収の目安で言うと、380万までです。(全額もらえるのは「住民税非課税世帯」のみ)
詳しくは、過去記事「大学無償化と給付型奨学金とは?母子家庭が対象になるためにどうするべきか」参照
パートや契約社員などで年収が低いシングルマザーなら対象になる方も多いとは思いますが、正社員である程度稼ぎがあるシングルマザーは対象外だったわけです。
そんな対象外だったシングルマザーにも朗報です!!
2024年度から大学生の奨学金制度が改正され、2つの点で拡充されました。
1.子ども3人以上なら年収600万までOK!
今までは世帯年収が380万円未満が対象でした。
それが、子どもが3人以上いる場合は世帯年収の上限が引き上げられました!
年収の目安で言うと、600万円までが対象になりました。
600万までなら今まで対象にならなかったガッツリ稼ぐシングルマザーの子どもたちも受け取れますね。
ただ、あくまで「子ども3人以上」が条件なんですが。(笑
子どもが多いシングルマザーには朗報ですね。
2.私立大学の理工農系学部なら30万もらえる!
私立大学の理工農系学部志望のお子さんにがいる方にも朗報です!
理系の大学に進むと、文系に比べて授業料が高くなっています。
その差額30万を支援してもらえることになりました。
日本の将来のために理系人材の育成を促進しようという狙いのようです。
もちろん、これも年収の制限はありますが目安で言うと600万円までなので、対象となる家庭も多いでしょう。
こちらの理系学生への制度は、子供の数も関係ありません。
私立大学理系志望のご家庭はちょっと楽になりますね。
ただし、資産上限があるかも・・・
ただし、この2つの改定で「もしかして私も対象??」と喜ぶのは待ってください。
まだ文科省から詳細な条件が発表されていないので、資産額が加味されるのかは分からないのです。
現行の給付型奨学金は収入のほか、資産の上限(不動産は含まず)が決まっています。
- 生計維持者が2人の場合 2,000万円未満
- 生計維持者が1人の場合 1,250万円未満
シングルマザーの場合は、生計維持者が一人となるので資産は1250万未満でないといけません。
わたくしゼニー簿は対象外です。(苦笑
この資産の上限が2024年度から大学生の奨学金制度にどう適用になるのかは、現時点では不明です。
文科省から新しく発表があれば、追記したいと思います。
ゼニー簿の長女は理系志望なので、ぜひ資産上限は撤廃してもらいたいのですが・・・どうなりますやら。
どっちにしても私立大学は授業料が高いので、ぜひ国公立大学に行ってもらいたいのですが(笑
現状の給付型奨学金の詳細は、過去記事「大学無償化と給付型奨学金とは?母子家庭が対象になるためにどうするべきか」をぜひ読んでみてください。
文科省やJASSOのサイトもよく読んでみてくださいね。