奨学金を借りても教師になれば全額返済を免除してくれる制度がありました。(2004年に廃止)
その制度が2024年に復活するそうです。
教師になれば奨学金は返済不要だった
ゼニー簿がまだ20代の頃・・・2004年までは教職につけば大学で借りた奨学金は返済が免除される制度がありました。
小中学校、高校だけではなく大学の教員や、博物館の学芸員なども対象になっていました。
ゼニー簿の周りでもその制度を使って何人かの友達が教師や学芸員になることで、奨学金を免除されています。
その制度があったおかげなのか、ゼニー簿が若いときは教師になるのは倍率も高くて難しい時代でした。
教員は人気職業だった
それが今は・・・教員はブラック勤務の代表のように言われるようになり、教員になりたい人は激減しているようです。
20年前は人気の職業だったのに、今やブラック職業に転落って・・・差が激しすぎるでしょ(苦笑
でも、今思えば「奨学金を免除される」というメリットもあっての人気職業だったのかもしれません。
もちろん、(当時は)教員の給料も高くて長期休みもあり、産休や育休も普通に取れるということで待遇面でも企業に勤めるより恵まれていたという印象です。(昔は産休育休を取らせてくれる企業も少なかったですからね)
実際にゼニー簿の友達でも色々と悩んで「奨学金が免除されるから」という理由で教員になった友達もいました。
社会人のスタートから何百万円の借金を背負うか、免除されるかで人生大きく差がつきますからね。
教員になれば大学まで行くことができるのですから、経済的に恵まれない若者の救済の1つの方法であったと思います。
そんな奨学金返還特別免除制度が復活することになりました。
シングルマザーの子は教師を目指せ?
教員不足の解決策の1つとして、「2024年度の概算要求に教員として就職した人の奨学金の返済を免除するなどの方針を新たに盛り込むこと」を文部科学省が決めたようです。
具体的な条件など詳細については未定とのこと。
(決まったらまたレポートしたいと思ってます)
この制度で教員不足が解消されるとは思いませんが、教員になる人は間違いなく増えると思います。
何百万を返さなく良くなるってデカいことですから。
子どもを持つ親としては優秀な人が教師になってくれることは嬉しいことですし、シングルマザーや経済的なハンデがある子どもたちにも1つの道が拓けることは良いことだと思っています。
今は経済的余裕がない家庭のために「返済不要の給付型奨学金制度と授業料免除」がセットになった高等教育の修学支援新制度があります。
詳しくは、過去記事「大学無償化と給付型奨学金とは?母子家庭が対象になるためにどうするべきか」参照
ただし、対象は年収の目安でいうと380万円以下の家庭にかぎられていたり、成績が悪いと対象外になったりと色々と条件があります。
親の年収がそこそこあっても兄弟が多かったりして大学の教育費まで手が回らずに奨学金を借りざる得ない家庭もありますしね。
日本の将来のためにも、優秀な人が教師になることはいいことです。(お金持ちだけが私立に行って良い教育が受けられる・・・みたいなことになると貧富の差がますます広がりますから)
昔のように教職が人気の職業になればいいな・・・と思います。
復活する奨学金返還特別免除制度の詳細が楽しみです。