投資初心者はバランス投信が万能だと思いがちです。
分散投資という意味では優れていますが、リスクを考えて投資することが大切。
今回は初心者がインデックス投資を始める際の資産配分で気をつけることをお話します。
資産配分とは
インデックス投資の基本としてまず「生活防衛資金を準備する」こと、リスクを軽くするために「分散投資」を行うことの重要性を言ってきました。
ですから、このブログを読んで投資を始めた方の資産は、「預貯金(生活防衛資金)」と「株式(インデックス投資信託)」の2つには最低限資産が配分されているはずですね。
他にもREITとよばれる不動産、外貨等の金融商品がありますが、マネーセンス倶楽部では投資初心者を対象にお話していますので省きます。
あとは債券を組み込むか・・・ぐらいでしょうか。
これは個人の考え方次第なので、入れても入れなくてもいいと思います。
ゼニー簿は以前は個人向け国債にも分散させていました。
しかし現在は低金利のため、現在は債券をポートフォリオから外しています。(詳しくは、「インデックス投資に分散投資が大事な理由・商品の分散」)
インデックス投資信託にも3つ種類(アセットクラス)がある
アセットクラスとは・・・
同じようなリターンやリスクの特性を持つ投資対象となる資産のグループ。
インデックス投資信託は「株式」に投資します。
簡単なのに知られていないお金の増やし方(インデックス投資とは)
そして、インデックス投資信託は大きく分けて下記3つ種類(アセットクラス)があります。
この3つ種類の割合をどうするかでポートフォリオに違いがでて、リターンやリスクのも違いがでてくるのです。
先進国株式クラス
日本を除いたアメリカやイギリス、ドイツなど先進国と呼ばれる国々に投資するものです。
殆どの先進国クラスのインデックス投資信託は「MSCI コクサイ インデックス」を基準にしています。
先進国の株の比率順ににそれぞれの国で上場している株式の85%以上を組み入れているので、「MSCI コクサイ インデックス」を基準としていれば先進国の株式の比率のまま分散して投資することができるのです。
日本国内株式クラス
日本国内の株式に投資するもので、日経平均(225銘柄)に連動するインデックス投資信託とTOPIX(東証一部の全銘柄約1,700銘柄)に連動するインデックス投資信託があります。
日本国内株式の場合、銘柄数が多いTOPIX連動インデックス投資信託のほうが「分散投資」という意味でオススメです。
新興国株式クラス
中国や、マレーシア、フィリピンなど新興国と呼ばれる国々に投資するものです。
「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」を基準にしているものが多く、新興国23ヵ国の株式で構成されています。
期待リターンも大きいがリスクも大きいのでポートフォリオの割合には注意です。
投資初心者はリスクを考えて資産配分を
3つのインデックス投資信託はそれそれ想定リターンとリスクが違います。
期待リターン | リスク | |
国内株 | 6.00 | 18.04 |
先進国株 | 6.00 | 19.51 |
新興国株 | 8.00 | 26.99 |
国内債券 | 1.00 | 2.00 |
外国債券 | 1.00 | 10.00 |
楽天証券(山﨑元「本音の投資教室」)より抜粋
これから分かることは以下です。
- 新興国株はリスクが高い
- 外国債券はリターンが少しなのにリスクが高い
リスクが高すぎるものに資産の割合を高くすると良くないので、インデックス投資といっても「新興国株」のインデックス投資信託の割合は注意して下さい。
また、外国債券はリターンの割にリスクが高いのでゼニー簿はおすすめしません。
バランス型投資信託は、資産配分を確認しよう!
投資信託には、株式や債券、REIT等を組み合わせて決まった資産配分をしている「バランス型」と呼ばれるものがあります。
これらのバランス型投資信託は、「分散投資ができている」という意味ではいい投資信託になりますが、その資産配分の割合は様々です。
新興国株式や新興国債券の割合が高すぎたりする投資信託もあるので注意が必要です。
初心者は「プロが分散投資してくれているのだから安心・・・」と、バランス型が安心なように考える人が多いようですが、リスクの許容範囲は個人によって違います。
Aさんに合うからと言って、Bさんにも合うわけではありません。
どのような種類にどの割合で投資された投資信託なのかをきちんと確認しましょう。
インデックス投資家なら外国株インデックスには投資すべし
リスク範囲によって、資産配分をどうするかは個人によって違います。
しかし、あえてインデックス投資家としてアセットアロケーションを考えるなら、分散投資という基本から「外国株インデックス投資信託」をメインにして購入すべきです。
「外国株インデックス投資信託」をリスク資産のメインに据えておけば、国内株(新興国株も)の比率はご自由に!とアドバイスさせて頂きます。