小学5年と6年生の夏休みに短期山村留学に行かせました。
2回とも2週間という夏休みの山村留学では一番長いものに行かせたのですが、親から見た子供の変化、メリットとデメリットなどを口コミします。
山村留学は親と子供を成長させるいい機会になりますよ。
小学生を夏休みに山村留学へ行かせた理由は?
働く親としては、子供の夏休みは頭が痛い問題です。
低学年のうちは学童保育で預かってもらえますが多くの学童保育は3年生までだったり、6年生まで参加できても高学年になると塾や習い事で学童保育に通う子が減ってしまいます。
高学年になると学童保育に通う友達がほとんどいなくなり、子供も学童保育に行きたがらなくなります。
もう一人で留守番もできる年ですしね。
ゼニー簿の地域の学童保育も6年まで通えますが、我が子が通ったのは4年生まででした。
もちろん高学年ともなれば留守番もできるし、夏休みのような長期間の休みでなければ何も問題はありません。
テレビ、ゲーム漬けになってしまう夏休み
冬休みは年末年始は親も休みなので、子供一人で一日いるのは1週間あるかないか。
春休みだっていいところ2週間です。
しかしながら、夏休みは5~6週間ほどと長い!!
親が外で働いていると、夏休みに子供が朝から晩までテレビ、ゲーム三昧になっているという話はよく聞きます。
生活リズムが崩れることは子供にとってもよくありませんよね。
そこで、ゼニー簿は前々から「高学年になったらキャンプに出す」と宣言していました。
もちろん費用はかかりますが、2週間の3食のごはんと生活の面倒を見てくれます。
そして、子供に普段なかなか体験させてやれないことを体験させてくれるキャンプや山村留学は、働く親からすれば決して高くはないと思います。
2週間の短期山村留学 夏休みに行かせました!
いろいろな団体が主催している3日~5日ぐらいのキャンプはたくさんあります。
しかし、5~6週間もある夏休みの生活管理のためには短すぎます。
できるだけ長く参加できるキャンプを探して、山村留学にたどり着きました。
基本は1年というスパンで田舎の学校に通うのが山村留学ですが、季節ごとに参加できる短期コースもあります。
夏休みは特に5日かほどの短いものから、最長2週間までと比較的長期間のプランがあります。
2週間で約8万円。
まぁ、ゼニー簿のような低所得者には安くはありませんが、子供のためです。(苦笑
2週間の山村留学の内容は、下記のように盛りだくさんです。
- キャンプ体験(普段は宿舎に泊まる)
- 農家さんの家にホームステイ
- 一日登山
- いかだ作り
- 川遊び
- 沢登り
- お箸づくり
- 食事作り
特に全くの他人の家に泊まらせてもらう経験はなかなかできるものではありません。
嫌いなものも食事に出てくるし、大人とのコミュニケーションも必要です。
子供時代にいろいろな体験をさせることはあとあと宝物になるはずだと、腹をくくって送り出しました。
小学生が夏休みの短期山村留学に行かせた口コミは?
親の感想:少し子離れできたかな?
「あー、子供がいなけりゃ、あれもこれできるのに」と何度も思ってたはずなのに。
実際は、初めて長女と2週間という長い期間離れてみて、思った以上に心配しているゼニー簿がいました。
(といっても、次女は家にいるのですが。笑)
特にうちの子は、人見知りが激しく、知らない人になかなか挨拶さえできないタイプです。
「今何してるかな?」「友達とうまくやってるだろうか?」と初めの2~3日は気がきではありませんでした。
といっても、どうすることもできないのですが。(笑
※山村留学の事前説明会では、「電話はしてこないでください。何かあれば、こちらから連絡します。連絡がないのは元気な証拠ですから帰ってくるまで待っていて下さい。」と念押しされます。
電話しちゃう親が結構いるんでしょうね。(苦笑
思った以上に自分が子離れできてないのかもしれないと痛感しました。
さすがに2年目はそんなことも感じませんでしたが。
子供の感想:1年間山村留学に行かせて!
よっぽど楽しかったようで、帰宅するなり開口一番「1年間留学させて!」と言われてしまいました。
(1年留学させると約150万かかります。それはいくらなんでも無理です。。。。と丁重にお断りしました。)
いろいろな年代、特に面倒を見てくれた先生やリーダーたちとの交流がとても楽しかったみたいです。
リーダーたちはかつて山村留学していた卒業生(短期も含む)がやっているようで、自然や虫のことに詳しい子が多く、少し年上のお姉さんお兄さんから教えてもらうことはすべて新鮮だったようです。
あとは、ホームステイさせてもらった農家さんの野菜がおいしかったようで、野菜も嫌がらずたべるようになりました。
帰ってきて1ヶ月は山村留学の話ばかりだったので、よほど楽しかったのだと思います。
6年生で2度目の山村留学は、小学生最高学年ということで色々リーダーの役割を任せられることが多かったようで、ちょっとたくましくなって帰ってきました。
久しぶりに会う友達やリーダーとの再会も嬉しかったようです。
今は中学になり部活動優先なので山村留学には行かせてませんが、「行きたいな」とは言ってます。(笑
今も年賀状のやり取りもあります。
小学生が夏休みの短期山村留学に行ったメリット
規則正しい生活で夏休みを過ごせた
山村留学に2週間、家族旅行に10日と夏休みの子供一人で過ごす時間は、ほとんどなし。(笑
普段とそれほど変わらず規則正しく夏休みを過ごさせることができました。
ただし、夏休みに家にいる期間が限られているので、夏休みの宿題をやる時間が限られます。
「1週間で、夏休みの宿題を全部やる」ということになりました。
学校以外の友達ができた
山村留学に参加しているリーダーや子どもたちは日本各地から来ています。
一番遠いところでは北海道も。東京など関東からの子も多くて、普段学校の決まった友達としか遊ばない子供にとってはいい刺激になったようです。
毎年、年賀状のやりとりも続いています。
山登りやハイキング、沢登りなど野外活動が体験できた
ゼニー簿も昔はキャンプリーダーをやっていたし、登山も少しやっていたので野外活動は好きです。
でも、シングルマザーとして働きながら子育てを送っている身としては、子供に野外活動を体験させる余裕まではありません。
自分ではやってあげられないことを体験できたことには感謝です。
引っ込み思案がマシになったかな?
長女はどちらかと言うと、人見知りで引っ込み思案なタイプです。
自分から人に声をかけたりすることが苦手なので心配していましたが、初めて合う人ばかりの中に放り込まれて、少したくましくなったような気がします。
山村留学の体験だけのおかげではないとは思いますが、中学生になった今は、何にでも積極的になりました。
知らない人にも自分から話しかけられるぐらいにはなったようです。
野菜嫌いがマシになった
ゼニー簿は子供が大人になって困らないように、基本的に好き嫌いは許しません。
嫌いでも残したりすることは許さないので、子供はイヤイヤながらも食べています。
今回農家さんの家にホームステイして、自分で野菜を収穫して食べさせてもらったことで「野菜はおいしい」に少し変化しました。
他の大人の価値観に触れられた
普段触れ合える大人といえば、ゼニー簿か学校の先生、祖父や私の妹ぐらいでしょうか。
限られた大人としか接触がないので、いろんな大人の価値観にふれられたことは、広い視野で物事をとらえる1つの機会になったと思います。
副産物といえば、アウトドアブランドが好きになってくれたことでしょうか。
ゼニー簿はアウトドアブランドが好きなので、長女に私のお古を着せています。
今までは、嫌じゃないけど好きで着ているわけじゃない長女でした。
山村留学に参加している大人やキャンプリーダーはアウトドア好きが多いため、「mont-bellいいよね。」「patagonia着てるの?いいなー。」と褒められることが多かったようで。(笑
以後、ゼニー簿のセレクトに文句をいわなくなりました。
というか、好んで着るようになりました。(笑
他人からの視点が入ることで、子供の視点もちょっと広がったようです。
小学生が夏休みの短期山村留学に行ったデメリット
参加料金が安くない
やはり一番のデメリットは、参加料でしょうか。
決して高くはないのですが、安くはない料金です。
2週間で約8万円ですから、普段3人10日15万ぐらいの予算で海外旅行に行っている身としては結構高くは感じます。
ただ自分が働いている間面倒をみてくれるのですから、納得しています。
夏休みの宿題をやれる期間が短い
うちでは山村留学のほか、夏休みは10~14日ぐらいの旅行に毎年出かけています。
そうなると、長女は家に居る日数がほとんどありません。
夏休みの宿題を山村留学や旅行に持っていけないので、家に居られる限られた期間でやる必要があります。
長女の場合、夏休みが始まってすぐの1週間の間に全部やらせました。
まぁ、親のデメリットではないですね。
子供を山村留学させることについて
「山村留学で嫌やったことある?」と聞くと、「ない」と即答されました。
「なんか言わなあかんのやったら、虫が多いことぐらい。どこにでも虫が出る。」というぐらい楽しかったようで、デメリットは料金以外ありませんでした。
子供を山村留学させることについて不安に思っているのでしたら、心配はありませんよ。
子供は親の心配をよそにたくさん楽しんでくると思います。
参加料金が問題にならないのであれば、子供を是非行かせてあげて下さい。
長期山村留学させた同僚の話
短期山村留学の話を会社でしてみると、同僚は子供を1年間長期山村留学させたことが分かりました。
1年間山村留学させたのは小学1年生の時だそうです。
長期山村留学の場合は、普段はホームステイ先から学校に通い、長期休みは家に帰ってくるという逆のパターンです。
自分の身の回りのことは言わなくてもできるようになったことが一番良かったといってました。
あとは他人に無理に合わせることはなく、自分をしっかり持っている子に育ったようです。(まぁ、本人の性格もありますが。)
成人した今でもホームステイさせてもらった家族とは連絡を取り合い、年に1度は遊びに行っているということでした。
同僚もシングルマザーとして子育てしてきたので、子供の自主性が育ったことには大いに助けられたということでした。
自分の経験ではありませんが、参考にして下さい。