大阪公立大学の完全無償化が決まりました。(現在は所得制限あり)
また、兵庫県立大学も詳細は未定ですが無償になるようです。
大阪府民は大阪公立大学、兵庫県民は兵庫県立大学を目指しましょう!!
※東京都も所得制限はありますが、都立大の授業料無償化を決めたようです。(追記という形で最後に内容を載せてます)
大阪公立大学、兵庫県立大学とは
どちらの大学も「公立大学」と呼ばれる大学です。
国が設置運営する国公立大学と違い、公立大学は県や市町村が主体の大学になります。
大阪公立大学は、大阪市が運営していた「大阪市立大学」と大阪府が運営していた「大阪府立大学」が統合して1つになった大阪が運営する大学です。
兵庫県立大学は、その名の通り兵庫県が運営する大学になります。
もちろん、他の都道府県に住む学生が受験することは可能です。
大阪公立大学が完全無償化へ
2022年に大阪市が運営していた「大阪市立大学」と大阪府が運営していた「大阪府立大学」が統合し、大阪公立大学になりました。
大阪府民には「府大(ふだい)」「市大(いちだい)」と言われていた大学が1つになったわけです。
関西人としては実家から通える公立大学が1つ減ってしまったわけですが、統合に伴い「大阪府に3年以上在住の大阪府民」は授業料無償化となりました。
ただ現在のところは下記のように完全無償化ではありません。
- 中、低所得者層(年収目安590万円未満世帯)は、完全無償
- 年収目安590万円から910万円未満世帯までは、軽減
それが、段階的になりますが2026年から家庭の所得に関係なく完全に無償化になります。
- 【2024年度】大学4年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2025年度】大学2~4年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2026年度】すべての学年で完全無償化(所得制限なし)
大阪公立大学大学院、法科大学院、大阪公⽴大学⼯業高等専⾨学校も無償化の対象
大阪公立大学の4年間だけではなく、大阪が運営する大阪公立大学の大学院院(修士課程)、法科大学院、大阪公⽴大学⼯業高等専⾨学校(4年生以降(3年生までは高校生向けの無償化制度対象))も対象になっています。
- 【2024年度】大学4年、大学院2年、法科大学院3年、高専専攻科2年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2025年度】大学2~4年、大学院1・2年、法科大学院2・3年、高専本科5年、専攻科2年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2026年度】すべての学年で完全無償化(所得制限なし)
理系に進学すると修士課程までの計6年の教育費がかかるのが当然のようになっていますから、修士課程まで無償化の対象になっているのは本当に助かりますね。
兵庫県立大学も完全全無償化へ
芸術文化観光専門職大学も無償化
大阪に続いて兵庫県も、県内在住者(県内に3年以上在住)は所得制限なしに兵庫県が運営する大学の無償化を決めました。
対象となる大学は、兵庫県立大学と芸術文化観光専門職大学の2つです。
大阪と同様に2024年から段階的に始めて、2026年に完全に無償化になります。
- 【2024年度】大学2~4年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2025年度】大学2~4年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2026年度】すべての学年で完全無償化(所得制限なし)
兵庫県立大学院も無償化対象に
兵庫県立大学は修士課程のみならず、博士課程まで無償化対象のようです。
大阪より充実しています。
- 【2024年度】修士2年、博士1~3年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2025年度】修士2年、博士1~3年のみ完全無償化(所得制限なし)
- 【2026年度】修士課程、博士課程ともすべての学年で完全無償化(所得制限なし)
兵庫県は太っ腹で、博士課程も対象!
修士課程なら2年で138万、博士課程3年で162万、合計300万という金額になりますからかなり大きな金額が無償になります。
博士までの進学を考える際に、経済的な面がかなり大きな足かせになっていたと思います。
この無償化で優秀な人材がたくさん出てくれればいいですね。
250万が無償!地元大学を目指せ!
大学なら4年でかかる250万が無料!
公立大学なので授業料は安いといえど250万円は大金!
授業料がかからない分、親としては留学費用等子どものために新しいお金の使い方もできます。
また、理系なら3年生から忙しくなりアルバイトできる時間も少なくなるのでお小遣いとして渡してあげることもできるでしょう。
大学院(修士)150万の無償はデカい
それに、理系に進学すると99%は大学院に進学することになります(ある程度以上の偏差値大学の場合)。
この2年の教育費150万が無料になるのはデカい!
たいがいの親は大学4年の費用はあらかじめ準備していても、大学院までの教育費まで考えている人は少ないんですよね。(子どもが文系か理系かなんて、大きくならないと分かりませんし)
結果として、一部の子は経済的な理由で大学院に進学できなかったり、アルバイトに足を引っ張られて卒業できない子もでてきます。
その教育費を親に負担してもらわなくてもいいということは、子どもにとっては進学の精神的プレッシャーがなくなるでしょう。
親としても「何年スネかじるんじゃい!」とぼやく頻度も減ると思います。(笑
しかし、どちらの大学もある程度の偏差値が必要なので簡単に行ける大学ではありません。
ただ、日本では現在無料で普通大学に通える可能性があるのは大阪府民と兵庫県民だけです。(防衛大学等はありますが・・・)
是非地元大学を目指しましょう!
追記:東京都も都立大無償化へ!
東京都は2024年度より所得制限はあるものの都立大の授業料の無償化を決めました。
対象世帯は都立在住の年収910万円未満の世帯で授業料の全額免除。3人以上の多子世帯は、年収910万円以上でも半額を免除するとのこと。
無償化対象の都立大学は下記の通りです。
- 東京都立大学
- 東京都立産業技術大学院大学
- 東京都立産業技術高等専門学校
東京都内に住めるということはそれなりに所得がある人ばかりなので対象になれるのは限られた人かもしれません。
ただ、大阪も初めは所得制限がありましたが2024年度から所得制限なしになるので徐々に対象世帯は拡大になるかもしれませんね。
東京都民の皆様、おめでとう!