
実家を売り出して約4ヶ月で無事に買い手がつきました。
買い主のローン仮審査~本審査やなんやらで売買が終了するまでにプラス約3ヶ月。
父が亡くなって約10ヶ月、実家を売り出して約7ヶ月で実家じまいは無事終了です!!
周辺の売買価格は1400-2000万

実家は新興住宅街で両親と同じような世代が住んでいたため、亡くなる時期も同じのようで多数の売り物件が出ていました。
同じ時期に建てられた物件ですから、全面リフォームでもしない限りは価格に大きな開きは出ないはずです。
しかし、同じ坪数で同じ築年数でも不動産の取引価格は1400~2000万と開きがありました。
(実家周辺の取引価格を調べたい人は、不動産情報ライブラリで検索してみましょう)
不動産を売る場合、初めは強気の値段設定で売りに出し、引き合いがなければ標準的な価格に下げて、それでも売れなければ更に価格を下げていくことになります。
ゼニー簿の実家でいうと、強気価格が2000万、標準価格が1700-1800万、安売りすると1500万以下となってくるということです。
もちろん、値段を下げたくないならずっと強気価格で売り出し続けることも可能です。
要するに何年待てるかで価格を決めていくしかないのです。(何年待っても売れないかもしれないけど)
売れなければ経費がかさむ(年間7万円)

ただ、毎年固定資産税がかかるのはもちろんのこと、一戸建ての場合はご近所に迷惑にならないように庭の手入れが必要ですし、家が傷まないように掃除や換気も定期的にしていく必要が出てきます。
他にも内覧の際に明るく見せるために電気代もかかります。
ゼニー簿の実家でも、毎月500~600円の電気代、年1回の剪定代13,000円(シルバー人材に依頼)、固定資産税が約50,000円とかかっていました。
年間経費が約7万円かかることになります。
住んでない家に毎年7万円も支払うことを考えれば、できるだけ早く実家を手放したいというのが本音です。
しかし、早く売りたいからと安値で売りたくもありません。
「できるだけ高く、1年以内に売る」と目標を立てて、できることはすべてやることにしました。
売り主だから分かる家の良さを伝えた

物件に興味を持ってくれる人を少しでも増やすため、SUUMO等のネットには不動産者さんにお願いして私が考えた文章を載せてもらいました。
家の良さは実際に住んでいた私が一番良くわかってます。
SUUMOなどを見てもらうと分かるのですが、不動産屋が書いた掲載文はほぼ「条件」を羅列してあるだけです。
不動産屋が書いた当たり障りのない(印象に残らない)掲載文の載せているより、ブログで文章を書き慣れている私が書いたほうが読んでもらえる可能性が高い。
もちろん、その家の良さだけでなく、正直に良くないところも掲載しました。
例えば、お風呂は新築当初のままリフォームしていなかったので「お風呂は古いのでリフォームをおすすめします」とあえて書きました。
掲載写真にもキャッチフレーズを入れ込んで、他の物件と差別化しました。
不動産屋からは掲載分をゼニー簿が考えたものに変更してからお気に入り登録数、閲覧数が増えたと報告はいただきました。(実際に効果があったのかは分かりません。自己満足かもw)
掲載文を売り主が考えたものにしてくれるという点でも、フレキシブルに対応してくれる小規模な不動産屋にしてよかったと思っています。
4ヶ月で内覧3件!無事買い手がつきました

11月からスーモやアットホームなどに掲載がはじまり、買い手がつくまで約4ヶ月かかりました。
比較的早いほうだと思いますが、内覧の件数は約4ヶ月で3件でした。
そのうち、小さい子どもがいるご家族がいたく気に入ってくれたようでした。
しかし、気に入ったものの中古物件ということもあり、他の物件と見比べたり、リフォーム会社に見積を取るなどして「購入の意志」を示してくれるまでに3ヶ月かかりました。
築40年の中古物件ですからね・・・買う側も即決とはいかないでしょう。
半年以上近隣の様々な物件と見比べて決断にいたったようでした。
300万の値切り交渉が入ったが

とはいえ、購入申込みから契約に至るまでには一悶着(?)ありました。
2000万で売り出していた実家にを300万の値切り交渉があったのです。
リフォームを含めて2500万の予算で考えているため、1700万で売ってくれないかというのです。
「300万も値切り!?」と思うのが通常ですが、不動産では百万単位の値切り交渉は普通のようです。
当初から強気価格の2000万でまさか売れるとは考えていなかったのですが、さすがに300万も値下げするわけにはいきません。
最初に掲げていた目標も「できるだけ高く、1年以内に売る」でしたしね。
不動産の本でも100万ぐらいの値引きは普通と書かれていたので、ネット掲載価格より100万ぐらいの値引き交渉は入るものと認識していました。
4ヶ月で3件の内覧数という事情を考えても、あまり強気に出ても買い手を逃すかもしれません。
妹と協議の結果、100万下げた1900万なら価格交渉に応じることにしました。
結果として、買主さんも100万円の値引きで納得していただき、無事に契約に至りました。
「値下げには応じません!!」と強気でいってたら契約に至ったのか? こればかりは分かりません。
結局、売り主が「何年待てるか」で値引き交渉も考える必要があるでしょうね。
私達は強気価格のままで売れる自信がなかったので100万の値引きに応じましたが、値引き交渉を突っぱねても全然問題ありません。
問い合わせがたくさんあるような物件なら強気のままでいいかもしれませんね。
購入申込みから物件引き渡しまで3ヶ月

購入申込をもらってすぐに終了!というわけではありません。
下記のようなスケジュールで進んでいきます。
- 買主の住宅ローン事前審査(審査承認済)
- 売買契約書・重要事項説明書の事前送付
- 契約内容のご説明
不動産屋さんが自宅に来て、契約内容について説明してくれます - 売買契約の締結
買主が署名・押印した契約書を不動産屋が持参し、売り主も署名・押印をします
また、手付金100万円ももらいます - 買主の住宅ローン正式審査
- 金銭消費貸借契約の締結
買主が住宅ローンを利用する銀行と契約を結びます - お引渡し(決済)
関係者が銀行に集まり、以下のお手続きを行います
・買主から残代金1800万円と固定資産税の精算金をもらう
・買主へ鍵のお引渡し
・売主から司法書士へ登記費用の支払い
・不動産屋へ仲介手数料の支払い
このスケジュールをこなすのに約3ヶ月かかるわけです。
ほとんどが買い主のローン審査関係に時間がかかるわけで、売主のほうは特にやることはなく必要書類(印鑑証明証や権利証等)を準備しておくぐらいです。
実家の売却の肝は、売りたい値段と期間を決めておくこと!

初めて不動産を売るという経験をしてわかったこと。
何度も言うけど、やっぱり自分たちの売るときの条件を決めておくことです。
- 最低でも◯◯万円までで売りたい
- ◯年までには売りたい
不動産屋さんはアドバイスはくれますが、最終的にいくらで売るかは売主が決めなければなりません。
早く売りたいなら価格を安くせざる得ませんし、高く売りたいなら何年でも何十年でも買い手を待つ必要がでてくるかもしれません。
自分たちの値段や期間の許容範囲をしっかりと決めておかないと、焦って安く売ってしまったり、高すぎて全然買い手が現れないということになってしまうからです。
特に実家の売買となると相続者である兄弟でこの許容範囲を共通認識としてもっていないとトラブルにもなりかねません。
ゼニー簿の実家の場合は、妹と「1年以内にできるだけ高値で売る」と決めて、ゼニー簿の経験やスキルも活かしてやれることは全部やりました。
値切りに応じずもう少し待つという手もありましたが、4ヶ月で3件の内覧者数と周辺のライバル数を考えると妥当な価格だったと今は思っています。
長期にわたって実家の手入れや掃除に行く手間も考えると精神的なストレスも減りますからね。
都会の物件なら売るのに苦労はしないと思いますが、少し田舎の実家の売買に参考になればと思います。
大変で面倒なことばかりでしたが、「家を売る」というなかなかできない経験を楽しむ!ぐらいの心持ちで挑みましょう。
ようやく実家じまいが終了しました!おつかれまでした。
追記:不動産を売るときに注意すること
今回大手ではなく、小さい不動産屋さんにお任せしました。
ゼニー簿が考えた掲載文を載せてくれる等フレキシブルに対応してもらえて、私の意見を反映しやすい点でも頼んで良かったと思っています。
これが大手不動産だったらどうなっていたか・・・推測ではありますがこうはいかなかったと思います。
三◯のリハウスの営業さんと面談しましたが、正直「すべて任せてください=口を出すな」的な印象を受けました。
一人が担当する物件数でも大手は50件以上、今回頼んだところは5~7件という話でしたので大きな差があります。
一人が50件以上担当している大手はもともと細やかな一人ひとりの売主にあった対応は無理だと思います。
正直、大手という安心感のもとで何も分からないまま、不動産屋の言われる通りに売らされることになるんじゃないかな・・・と。
下記のようなツイートもありますし、地元密着型の不動産屋のほうが逆に安心かもしれません。