
お恥ずかしいですが、私は2回離婚しています。
1度目はお互いに話し合って離婚(協議離婚)しましたが、2度目の離婚は「離婚調停」を利用して離婚しました。
話し合いが上手くいかないなら、離婚調停をおすすめします。
離婚の方法は3つある
離婚する方法は、3つあります。
ただ、80%の人が夫婦二人で話し合って決める「協議離婚」をしているので、一般的に離婚というと「協議離婚」が普通です。
3つと言われてもピンとこないでしょう。(苦笑
ただ、夫婦の話し合いでは前に進まないことも現実にはあります。(全体の20%ですが・・・)
それが、調停離婚や、裁判離婚です。

1.協議離婚
夫婦で話し合って決める離婚のことで、双方が合意して離婚届を役所に提出すれば終わります。
80%の夫婦が、この方法で離婚する。
2.調停離婚
夫婦の間に公平な第三者を入れて話し合いをする離婚のこと。
家庭裁判所で月1回離婚について話し合い、条件を決めることで、最終的に法的に有効な「調書」を作成して離婚する。
※あくまで双方の「話し合い」であり、勝敗はない。
3.裁判離婚
2の調停で離婚が決まらなかった場合、離婚裁判に進むことになります。
裁判で和解が成立しない場合、裁判所が離婚の可否や慰謝料額等を判断してくれます。
そのための判断材料として、証拠集めや弁護士が必要になります。
また、話し合いではなく、「尋問」されることになります。
離婚を認める判決が出れば離婚が成立し、慰謝料額や養育費等の条件が決定されます。
調停離婚した私が感謝した3つのこと

私は2回離婚しています。
一度目はお互いに話し合って離婚(協議離婚)しましたが、2度目の離婚は「離婚調停」を利用して離婚しました。
どちらの離婚のメリットもデメリットも理解している私が、離婚調停を利用して感謝した3つのことを紹介します。
1.第三者(調停員)が間に入ってくれる
なんといっても、調停離婚の1番大きなメリットはこれです。
全く関係のない赤の他人である第三者(調停員)が間に入ってくれること。
1度目の元夫は、自分が浮気相手に本気になったという後ろめたさもあったのでしょう。
話し合いでもめることはありませんでした。
子どもがいなかったので、養育費など離婚後の金銭問題がなかったことも大きかったのかもしれません。
だから、離婚の話し合いは比較的スムーズでした。(今思えばですが。笑)
しかし、2度目の元夫はDV夫です。
自分の都合の良い解釈やスタンスで話すので、まともな話し合いにならない相手でした。
もちろん、調停を起こす前に、一度は元夫の親戚が間に入って話し合いの努力はしました。
しかし、元夫の親戚が間に入れば、元夫の味方が増えるだけだです。
話し合いは一向に進みませんでした。
その点、離婚調停なら全く関係のない赤の他人である第三者(調停員)が間に入るので、基本的には公平です。
誰の味方でもない人が間に入れば、外面だけはいい元夫は自分に都合のいいスタンスのモラハラのような話し合いはできません。
元夫の土俵ではなく、公平な土俵での話し合いができることが何よりもありがたく、本当に感謝しています。
2.夫と顔を合わせる必要がない
夫婦は顔を合わすことなく話し合いが進められます。
DVなどの特別な事情がある場合は、鉢合わせ(顔合わせ)しないように別の階の別室で待機するなどの配慮もあります。
具体的な方法は、まず一方の主張(条件等)を調停員が聞き(その間片方は控室で待機)、次に交代して相手の主張を伝えてその返事や主張を聞く・・・という感じです。
お互いに顔を合わせて話す必要がないので、精神的な苦痛や負担が少なくなります。
特にDVされていた方は、怯えたり、無言の圧力みたいなものに左右されないというメリットがあるのです。
ゼニー簿も別居してから、もう二度と顔を見たくなかったので本当に助かりました。
※ただし、離婚が成立する最終の調停では、裁判官、書記官、夫婦、調停員が一同に介します。
3.離婚条件が明確(法的に有効)
離婚調停で一番安心材料になるのが、離婚条件が明確であるということです。
離婚調停で合意になると「調書」という書類が作成され、法的に有効な書類が家庭裁判所に残ります。
離婚後に、「言った」「言わない」のトラブルが避けられるのです。
DVやモラハラ、借金等問題のある男は、離婚したあとも問題を起こす可能性が高い。
元DV夫と後腐れなく、きっぱりと別れられたことは、本当に感謝しています。
※養育費が支払われなくなっても、これがあれば差し押さえが可能です。(手続きは面倒だし、差し押さえる財産や給料がある前提ですが)
ゼニー簿の調停離婚体験談
ゼニー簿の場合、経済面では全面的に譲歩しましたが、元夫に子どもを会わせる「面会」については絶対に譲りませんでした。
ゼニー簿が提示した面会条件は、私が元夫に直接会わなくていい「第三者機関を利用した面会」という方法でした。
元夫はこれには同意せずにごねていたのですが、離婚したほうが経済的に有利なので「今後、別途協議することを相互に約束する。」という文章を調書に入れることで納得しました。
詳しくは、DV夫と1秒でも早く離婚したかった私がやったこと
たぶん、離婚後に「会いたいと言えばどうにかなるだろう」ぐらいに思っていたのでしょうね。
まぁ、元夫が子どもを思う気持ちなんてそんなもんです。(苦笑
離婚成立後、すぐに当然のように「子どもに合う候補日の調整メール」を送りつけてきました。
でも、こちらには法的に有効な調書がありますので、下記のように返信できるわけです。
「調書の調停条項○条に明記されている通り、面会については別途協議することを約束しただけで、面会させるとは書かれていません。面会をしたい場合、別途面会調停を起こしてください。面会調停以外での協議には応じません。今後直接連絡してくることがあれば、警察に届けます。」
調書に書かれていて法的に有効なものですから、元夫も子供と本当に会いたい場合は私と話し合うしかない。
でも、私が二人だけの協議を拒否して、「面会調停(子供の面会について、家庭裁判所で話し合う)」を希望しているのですから、そうするしか方法がありません。
もう赤の他人ですしね。
(離婚後にしつこく連絡してくれば、ストーカー規制法で対処できます。)
でも、面会調停は、離婚調停と同じぐらい時間と労力が必要です。
離婚して約6年経ちますが、それからは元夫は面会について何も言ってきません。
面倒なのでしょうね。(苦笑
調停離婚は、条件が明確化されているので、相手の勝手な思惑や思い込みに左右されずに済み、本当に助かりました。
調停離婚は、手間と時間はかかるがメリット大

正直、調停離婚は手続きをして、調停に通い、離婚が成立するまでが長いです。
手間と時間は本当にかかります。
ゼニー簿の場合は、手続きしてから離婚成立まで10ヶ月かかりました。
思い出しても、長く苦しい時期でした。(涙
でも、自分本意な元DV夫とキッチリと後腐れなく離婚する方法として、調停離婚を選択したことは正解だったと思っています。
子供がいなければ離婚後は後腐れないですが、子供がいれば父親としての関係が永遠に続きます。
誠実な相手ならまだしも(そんな人と離婚しないか。笑)、モラハラやDV、借金などが原因なら、キッチリと縁を切っておかないと後々のトラブルの原因になります。
その点、調停離婚は法的に有効な調書が作成されるので安心です。
すべての人におすすめできる離婚方法ではありませんが、夫に問題がある場合は調停離婚も選択肢の1つにいれてください。
離婚調停で早く別れたい人は、こちらも参考に↓
DV夫と1秒でも早く離婚したかった私がやったこと(離婚調停の進め方)