ずっと悩んでいた副鼻腔炎(蓄膿症)が耐えきれなくなり
手術をしました。
副鼻腔炎鼻内手術と同時に
花粉症などのアレルギーによる鼻水を抑えるため
(アレルゲンに反応しないように)後鼻神経を切断する
手術も同時に受けてきましたので、報告です。
副鼻腔炎と花粉症のために受けた手術とは
副鼻腔炎:副鼻腔炎鼻内手術
副鼻腔炎は副鼻腔が炎症を起こして
鼻水を排出する道が「鼻茸」と呼ばれる「ポリープ」で塞がれている状態です。
鼻水の通り道が塞がれているので、
鼻水が常に溜まっている状態なのです。
今回はこの「ポリープ」を除去することで、
鼻水の通り道を広げる手術になります。
昔は口の中を切除しての手術だったようですが、
最近は内視鏡手術が可能になり、
内視鏡というカメラを鼻の中に突っ込んで除去することが可能です。
胃カメラの「鼻」バージョンみたいなものです。
ゼニー簿が今回手術を受ける病院は
右左と別に手術を受けることで、1泊2日での手術が可能でした。
花粉症:後鼻神経切断術(翼突管神経切除術)
鼻の中にある花粉症に反応する「後鼻神経」を切断し
アレルギー反応を抑える手術です。
副鼻腔炎鼻内手術と同時に受けることができるので、
副鼻腔炎が治らない原因の1つである
アレルギー性鼻炎を軽減できます。
ただし、アレルギー鼻炎が治る人から
軽減される人まで効果はばらつきがあるようです。
副鼻腔炎 手術前の準備
人気の病院だったため
手術までは約5ヶ月ありました。(長い!
その間はずっと下記の薬を服用し続けました。
- クラリスロマイシン(抗生剤)
- カルボシステイン錠(鼻水の排出)
- フェキソフェナジン塩酸塩錠(アレルギー)
- プランルカストカプセル(アレルギー)
- シムビコート(気管支喘息用)
手術前にできるだけ症状を抑えておく必要があるようで
喘息の症状が出ていなくても、吸入するようにしつこく指導されました。
「アレルギー症状を極力抑えることが
術後の出血の量や痛みにも関係してくる」という説明でした。
副鼻腔炎 手術1週間前の準備
手術1週間前には「追加で」下記の薬が処方されました。
- セレスタミン(アレルギーの薬)
- リーゼ(精神安定剤)←却下
精神安定剤が処方されたので理由を聞くと
「手術前は神経質になって眠れない人が多いので
一般的に処方している」との答えでした。
「えええ。そんなに神経質になるような手術なの?」
とちょっとビビりましたが、
神経質ではないので「不安になることはないので」と伝えると
あっさり処方は却下されました。(笑
帰宅後、そんなに神経質になるような手術なのか
経験談を調べましたが、「手術失敗だった」とか
「手術を後悔したほど痛かった」等マイナスの意見はちらほら見るものの
プラスの経験談はあまり出ていないんですよね。
文句のある人は声高に叫びがちだけど、
何事もなく手術が終わった人は特に声を上げないのだと考えると
ほとんど問題のない手術だろうと勝手に安心しました。
(↑前向き)
副鼻腔炎 手術前日の準備
手術の時間も早いため、早めに食事を済ませて就寝しました。
注意事項は下記の通りでした。
- 9時までに食事を済ませ、絶食
- 寝る前に胃酸を抑える薬(アルタット)を飲む
- もちろん飲酒は禁止
- 喫煙者は3日前から禁煙開始
- 寝る前に胃酸を抑える薬を服用
入院のために準備したものは洗面用具などの他、
食事が食べれない人もいるというので
ウィダーinゼリーのようなゼリー状のカロリー補給食を準備しておきました。
副鼻腔炎 手術当日
朝の6時までは水は飲んでも良いのですが、
当日は基本的に絶飲食です。
当日は化粧やアクセサリーの着用もダメ。
病院につくと病室に案内され、
指定のパジャマと医療用の圧着靴下を着用して
手術まで部屋で待ちます。
副鼻腔炎手術中
手術用ベットに寝かされた後、
全身麻酔を点滴を挿入されたらもう意識はありません。
起きたら病室でした。(笑
副鼻腔炎手術後
術後2時間ほど経ったら一旦病室のテレビの音で目が冷めました。
眠いんでそのまま寝続けて夕飯の時間に起こされました。
夕食後から下記の薬が処方されました。
- アドナ錠(出血を止める薬)
- トランサミン錠(出血を抑える薬)
- セフジトレンピボキシル錠(抗生物質)
- ロキソニン錠(痛み止め)
- ムコダイン錠(鼻水を出やすくする薬)
- ムコスタ錠(胃薬)
- オノンカプセル(アレルギーの薬)
- アレグラ錠(アレルギーの薬)
- セレスタミン錠(アレルギーの薬)
- ボルタレンサボ(痛みが酷い時の座薬)
痛み止めを飲んでいるので特に手術後の鼻に痛みもなく、
鼻にスポンジを詰めているため
出血もありませんでした。
もちろん、鏡を見ても、表面上の変化はありません。
ただ、鼻にスポンジを詰めているため、その鼻で息はできません。
今回は右の鼻だけの手術(左は1ヶ月後に手術)だったので
スポンジの詰まっていない左の鼻でかろうじて息ができるため
口呼吸する必要もなく、特段苦労もありませんでした。
ただ、両鼻一度に手術する人は、鼻で息ができないので
術後は大変かと思います。
そういう理由で片方ずつ、手術するのだな・・・と改めて納得しました。
副鼻腔炎手術翌日
鼻に詰めているスポンジだけでは受け止めきれないのか
朝から少しずつ鼻から出血が始まりました。
病室に「出血があれば使うように」と
あらかじめ備え付けられているガーゼがあるので
起床後はずっとガーゼを鼻にはっていました。
この日は退院するのですが、
その前に鼻に詰めているスポンジを取ります。
鼻に詰めているスポンジを取るのは相当痛いらしく
痛み止めの座薬を入れるように指示されました。
ただ、痛み止めを座薬と錠剤で種類も処方しているので
実際にスポンジを取るときは、あまり痛くはありません。
意外とすんなりと抜けました。
しかし、スポンジが抜けても出血が止まるわけではないので
しばらくすると鼻の中で血が固まり始めて、
結局スポンジが入ってるときと同じように鼻がつまり始めます。(笑
これで退院となるのですが、手術後の注意事項として下記の注意を受けました。
- 術後2週間は禁煙・禁酒
- 重労働、運動、旅行は禁止(2~3週間)
- 飛行機にのるのは禁止(1ヶ月)
- 便秘にならないように注意する
- 術後1週間はシャワーのみ、その後入浴可だが長湯、熱いお湯はNG
- 次の受診まで鼻をかまない
- 手術後に処方された薬を5日間服用
副鼻腔炎手術後の経過 5日後まで
手術3日後より出勤しました。
薬を飲んでいるので痛みもほとんどなく、
ただ手術した鼻が詰まっている(血が固まっている)違和感があります。
見た目には手術した痕があるわけではないので、
言わないと普段と全く変わりません。
5日後に術後はじめての受診。
まずはじめに鼻の穴の中に麻酔を塗布してから
鼻の中の血の塊(かさぶた)を除去します。
麻酔をしていますが、(恐怖心もあったので)やっぱり少し痛かったかな。
吸引器で吸い込んでしまうので見えませんでしたが、
大きな血の塊だと思います。
かさぶたが取れれば、ふさがっていた鼻が通り息がしやすくなります。
その後、鼻の中を洗浄して治療は終わりです。
しばらくして、そっと鼻をかんでみると「尋常じゃない」ぐらいの血の塊がでました。
ドラマなら死を覚悟する量です。(笑
多分相当血の混じった鼻水が貯まっていたんでしょうね。
かさぶたを剥がして息がしやすくなったのもつかの間
またかさぶたが鼻の中ででき始めます。(息がしにくくなります)
この繰り返しが2週間ほど続くようです。
今は痛み止めは飲んでないので少し痛いし、
怖くてそっとしか鼻をかめませんが
生活に支障はありません。
かさぶたの量が減ってくれば、息がしやすくなり
副鼻腔炎の治療が終わったことが実感できるのかもしれません。
しかし、もう片方の左鼻の手術がまだ残っているので
しばらく病院通いが続きそうです。
副鼻腔炎 左鼻の手術について(1ヶ月後)
右鼻の副鼻腔炎の手術から1ヶ月後に、
左鼻の手術を受けました。
副鼻腔炎の程度は、左鼻のほうが軽かったこともあり
手術後の痛みも、かなり軽かったです。
当然軽い分、血が出る量も少ないため
鼻の中で固まる血の量も少なく、
先に手術した右鼻と比べると全てが楽でした。
手術は副鼻腔炎の炎症程度が高いほうから
手術すべきですね。(笑
副鼻腔炎の手術の経過について
ゼニー簿の手術後の経過はとても良かったようで、
手術後2週間後の受診時に、先生に「治りが早い!」と
驚かれたほどです。
右鼻は術後4週間で完全に治ったと
先生からお墨付きをいただきました。(やったー
ですので、手術後はあまり痛みや辛さはありませんでした。
個人的には、手術前と手術後の体調管理にベストにしておくことが
一番ではないかと感じています。
風邪などを引かないようにするのはもちろんですが、
免疫力を上げておくことも必要ですね。
実はゼニー簿は昨年末から(重い腰を上げて)
週に2度ほどジョギングを始めていて、
体力もアップし、程よくストレスを発散できていたことが
良かったのではないかな・・と勝手に感じています。
せっかく副鼻腔炎が完治しても、
また、以前のように風を引きやすい体質では
同じように再発してしまう可能性が高まります。
せっかく手術するですから、副鼻腔炎と永遠におさらばできるように
生活の改善をしておくことも大切だと思います。
後鼻神経切断術の経過について
それから、副鼻腔炎と同時に受けた「後鼻神経切断術」の
経過と言うか、結果について報告です。
この手術は、アレルゲンに反応し鼻水を出す神経を切断して
花粉症等のアレルギー性鼻炎にならないようにするための
手術なのですが、本当に鼻水が出なくなりました!
先に右鼻を手術していたのですが、
術後は花粉の季節真っ只中だったこともあり
アレルギーの薬は飲んでいるもののジョギングをしたりすると
透明の鼻水がたれてくるのですが、右側の鼻水は出ない!
正直驚きました。
「後鼻神経切断術」した鼻は、全然鼻水が出ないんですよね。
今回、両方の鼻の手術が終わりましたから、
来年の春は快適に過ごせると思います。楽しみです。
(目のかゆみはそのままです。笑)
これから副鼻腔炎手術を予定している方へ
とりあえず、恐怖を感じるような手術ではないこと
次の日からも頑張れば、普通に生活出来る程度のものでしたので
副鼻腔炎の手術を予定している方は安心して下さい。
病院によっては日帰り手術をするところもあるようですが、
片鼻ずつなら日帰りでも問題ないかと思います。
(両方いっぺんは辛いかな・・・)
「手術」というと腰が重くなってしまいますが
副鼻腔炎がなかなか治らないなら、一度チャレンジしてみるべきだと思います。
また、アレルギー鼻炎をおもちなら、
是非一緒に「後鼻神経切断術」も受けて下さい。
手術は1度で済みますし、効果も大きいですからおすすめです。