リスクが少ない投資方法としてインデックス投資を紹介してきました。
そして、インデックス投資をやる際に重要な事が「分散投資」「長期投資」。
分散投資の大切さ、長期投資の大切さは、インデックス投資家として忠実に守るべき投資の基本です。
株式投資では長期投資と分散投資を肝に銘じているゼニー簿ですが、実はその投資の基本に逆らう投資法もやっています。
「IPO投資」です。
「短期」で「集中」投資することで利益を出すのにリスクが少ないという、投資の基本の真逆をいく投資法の良さを今回紹介したいと思います。
IPO投資とは
「IPO」とは、証券取引所に上場前、株主が保有している株式、または公募増資する株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。
IPO投資とは?
上場する前に各証券会社でその株式が欲しい人が抽選に参加し、手に入れた上場前の株を上場後に売ることで利益を出す投資法。
一般的に上場前の価格(公募価格)より上場後の価格(初値)が高いことから、その差益を狙う。
IPO投資のメリットは、勝てる確率が高い
下記の表は、各年ごとの上場銘柄数のうち、初値が公募価格よりも高かった率(勝率)を表しています。
年 | 上場数 | 初値が 公募価格より高い数 | 勝率 | 勝率平均 |
2017 | 94 | 84 | 89% | 85% |
2016 | 94 | 72 | 77% | |
2015 | 100 | 87 | 87% | |
2014 | 84 | 66 | 79% | |
2013 | 60 | 56 | 93% |
この表からも分かるように、上場後のほうが価格が上がる確率は85%と高確率です。
値下がりする確率は15%と非常にリスクが少ない。
前評判が悪い銘柄に参加しなければ勝率は100%になり得るリスクの少ない投資なのです。
ゼニー簿は、IPO予想ブログ「96ut.com」さんで事前に人気度合いを調べて申し込むようにしています。
IPO投資は「短期」「集中」でやることが勝つためには必要
IPO投資は、インデックス投資と違い個別銘柄の投資です。
そのため分散ではなく資金的にも集中させて投資を行います。
また、IPO投資は「短期」で行うことが重要です。
下記は過去に上場した銘柄が、2017年2月現在公募価格より高くなっているかを表した表です。
年 | 上場銘柄数 | 2017年2月現在 公募価格より高い銘柄数 | 勝率 | 勝率平均 |
2016 | 94 | 70 | 74% | 74% |
2015 | 100 | 70 | 70% | |
2014 | 84 | 63 | 75% | |
2013 | 60 | 45 | 75% |
この表から分かるように個別銘柄では長期保有すると価格が下がるリスクが高まります。
個別銘柄ではその会社の業績によって価格が上下するからです。
上場後すぐは85%の勝率だったものも、上場後しばらく経つと74%の勝率となりリスクが高まっていることが実績からも明らかです。
統計的にもIPO投資は基本的に初値で売る(超短期)で売れば、損する可能性は低くなります。
IPO投資は、上場後すぐに売れば非常に勝てる可能性が高い投資ということです。
「リスクが少ない投資」という意味でIPO投資は、初心者にもおすすめです。
IPO投資の唯一のデメリットは、手に入れるのが難しい
これだけリスクが少ないのですから手に入れたいと考える人は当然多くなります。
しかし、IPO投資は上場前に抽選で当てなければ、参加自体ができません。
唯一のデメリットは「手に入れるのが難しい」ということです。
ゼニー簿のような弱小投資家は店頭で手に入れるのは難しいので、ネット証券のブックビルディング抽選に参加しなければなりません。
抽選ですから、「運」が必要になってきます。
IPOの当選確率を上げる4つの方法
IPOは抽選なので当選するコツはありません。
ただ、「当選する確率」を上げるための方法はあります。
それは応募口数を増やすことです。応募数を増やせば当選確率は上がるのです。
1.たくさんの証券会社に口座を開く
IPOを取り扱っている証券会社から全て申し込めば、それだけ申込数が多くなるのですから当選確率は上がります。
ゼニー簿が持っている証券口座は以下のとおりです。
おすすめ度 | 証券会社 | ゼニー簿の個人的見解 |
★★★★★ | SBI証券 | IPOチャレンジポイントがたまる!←いつか当たるので必須の口座 ★子供の未成年口座でも応募可能! |
★★★★ | マネックス証券 | ★子供の未成年口座でも応募可能! |
★★★★ | 楽天証券 | 口座開設で楽天ポイントがもらえるので、とりあえず開設するべき |
★★★ | ライブスター証券 | 穴場 信用取引手数料が安いので、売る時に便利 |
★★★ | 丸三証券 | 穴場 |
★★★★ | 松井証券 | 後期型なので資金が少ない人もOK! ★子供の未成年口座でも応募可能! |
★★★ | GMOクリック証券 | めったにIPOはないが、その分穴場 |
★★★ | SMBC日興証券 | |
★★★ | 大和証券 | |
★★★ | みずほ証券 | |
★★★ | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 当然後に購入申込みを忘れると、以後参加できなくなるので注意! |
★★★ | 野村証券 | |
★★ | エイチ・エス証券 | |
★★ | 立花証券 | |
★★ | 岩井コスモス証券 | |
★★★ | 岡三証券 | 穴場 |
★★ | むさし証券 | |
★★★ | いちよし証券 | 申込みは電話のみ。口座にお金がなくても申込みOK! |
★★★ | 東海東京証券 | 穴場 |
★★★★ | カブドットコム証券 | 後期型なので資金が少ない人もOK ★子供の未成年口座でも応募可能! |
20の証券会社に口座があり、子供の未成年口座でも応募できるところは全て口座開設しています。
ですから、すべてで28口座!でIPO抽選に挑んでいます。
2.家族分の口座(未成年口座)を増やす
自分だけではなく家族もIPO抽選に参加すれば、それだけ当選確率は上がります。
IPO取扱証券会社で未成年口座を開設できるところは子供の名義の口座をもっています。
未成年口座を合わせて28口座をもっているのですから、その分当選確率は高いほうです。
実際に、毎年50万以上はIPO投資で利益を出しています。
ただし、口座数が多いということは、それだけ資金管理も大変です。
何度か当選しているのに購入申込みを忘れたことも(うぅ
多数の口座と資金管理には「IPO手帳」が便利!
最近は「IPO手帳」という無料アプリを活用しているので、申込忘れなどのミスは確実に減りました。
メールでも「忘れてませんか?」と連絡が来るので超便利なんですよね。
IPO投資のスケジュール管理が楽になる!「IPO手帳」の使い方
面倒なIPO投資を少しでも楽にできるツールはぜひ使って下さい。
今年もゼニー簿はコツコツと申し込みを続けています。
3.SBI証券なら資金を増せば応募数が増える
SBI証券は資金があれば何株でも申し込みが可能です。(他の証券会社は基本1人1口の抽選)
資金力があればあるほど、当選確率が上がることになります。
SBI証券は前受金が不要なので多めに申し込んで、抽選日に資金をSBI証券に集中させるということも可能です。
4.SBI証券ならIPOチャレンジポイントを貯める
SBI証券ならIPOに申し込んで「はずれ」ると1ポイントのIPOチャレンジポイントがもらえます。
IPOチャレンジポイントが貯めていれば、いつか優先的にIPO銘柄を優先的に配分してもらえます。
IPOポイントのポイント数が高い人から順番に配分してもらえるのです。
時間はかかりますが、確実に儲けを出すことができます。
IPO投資はこつこつ続けることが大事
IPO投資で利益を出すにはとにかくコツコツと当選するまで続けること。
当たらないとつまらないですが、それでもコツコツと申し込みを続けられるか?なのです。
それに、宝くじよりは確実に当たる確率は高いです。
諦めずに抽選に参加し続けることが大事ですよ!