橘 玲さんの「スピリチュアルズ 「わたし」の謎」を読みました。
子供の成績や性格は遺伝子の影響が大きく、親の子育て法や家庭環境にはあまり左右されないとのこと。
ということは、子どもに教育費をかけすぎても無駄なのです。(苦笑
自分の頭脳と照らし合せて教育費にお金をかけるより、自分の老後を自分で見るお金を蓄えましょう。
橘 玲 スピリチュアルズ 「わたし」の謎
橘 玲著 「スピリチュアルズ 「わたし」の謎」を読みました。
この本は、人格(パーソナリティ)は下記8つの要素で説明できるとしてそれぞれの人格形成について説明しています。
- 内向的vs.外向的
- 楽観vs.悲観
- 同調性
- 共感力
- 堅実性
- 経験への開放性の有無
- 外見の良し悪し
- 知能
しかも、遺伝子と無意識が人格をつくっていて、本人の努力では殆どの部分を変えられないという内容でした。
はっ!?
子供の性格は子育ての影響はなし!私のせいじゃない。ホッ。(笑
まだまだ長女の反抗期に悩まされているゼニー簿。
まぁ、とにかく家族に対する態度がひどい。
なのに外面は呆れるほど良いという私とは真逆の性格を有しておられます。
(ただし、亡き我が母(長女の祖母)にそっくりです。)
俗に言う内弁慶というやつですね。
何度注意しても治りません。
が、性格の部分は遺伝子の影響が半分ほどというではありませんか。
しかも、あとの半分は親の子育てや家庭環境の影響はほとんどなく、後天的要素としては学校など仲間内でのキャラ(立場)が影響されるというではありませんか。
よ、よかった。
あたしの子育ての方法が間違ってたからじゃない。(爆
まぁ、遺伝子という意味ではゼニー簿の(家系の)影響であるわけですが、親の接し方で代わるわけじゃないということです。
だったら、もうしょうがないじゃーーーん。
力が抜けました。(笑
学業成績の高低は、遺伝でほぼ決まる
長女が中学3年生ぐらいから、ゼニー簿は勉強に関して完全にノータッチになりました。
勉強もやっているのか、やっていないのか・・・やってません。(爆
中学ではトップクラスだった成績も高校に入って下位ランクになっております。
親が口うるさく言うべきか・・・とも思うのですが、言ったって変わらないので放置状態。
ただ、親としてはこのままほっといていいのかな・・・と少し不安になっておりました。
が!!
学業成績は遺伝が70~80%で決まるとのこと。
うーん。
じゃあ、まぁこれぐらいなのかも。(爆
ゼニー簿の頭脳を受け継いだとすると、そんなに頭がいいわけじゃなく、中の上か、良くても上の下なのかもしれません。
いい意味で諦めることも必要
世の中では「東大に行かせた母親」や「ハーバード現役合格した娘の母」なる教育法などがもてはやされたりしています。
まぁ、「頑張ればできる」という努力がすべてを解決してくれる考え方を信じたくなるのが親心です。
ただ、実際には遺伝でほとんどのことが決まり、親の子育て法や家庭環境は影響が少ないってことが現実だということです。
東大に行ってる子どもさんも、ハーバードに現役合格した娘さんも、ご両親が頭のいい遺伝子をもっていたってだけのことです。(たしか、お父さんは弁護士さんでしたよね。)
これを残念と取るか、ラッキーと取るか。
これは、ラッキーと思いましょう!
いい意味で子育てを諦めることは悪いことじゃない。
「母親の努力=子供の成績」みたいな図式は、かなり母親にとってプレッシャーです。
それに、遺伝子的に頭が良くないなら、お金を塾や習い事につぎ込んでも無駄!だということで諦めがつきますし。
もちろん、頭のいい親御様はどんどん教育費にお金かけてください。ちゃんと意味がありますから。
ちなみに音楽的才能は遺伝で90%で決まっているらしく、小学生の時嫌すぎて泣きながらピアノに通ってたのは本当に無駄だったようです。(←遠い目
シングルマザーは教育費に線引をしよう!
子供の塾や習い事に多額のお金をつぎ込んでいて、結果が出ていますか?
もし、料金に見合った成績が出ていないなら、教育費を見直すべきかもしれません。
だって、遺伝子で子供の頭の良さはほとんど決まっているんだから。
もちろん、子どもに努力しなくていいなんてことは言わなくていいと思います。
ただ、冷静に自分と元夫の学校での成績を考えれば、ある程度子供の成績がどれぐらいが限度かが分かるでしょう。
悲しいけど。(苦笑
シングルマザーの低収入なら使えるお金も限度があります。
教育費をどこかで線引する必要があるのだから、この「遺伝子で決まっている」という事実はある意味朗報です。
今思うと、ゼニー簿も料金が安いスタディサプリを塾代わりにしていたのは正解だったってことですよね。
高い塾に行ったって結果は変わらなかったんでしょう。
(過去記事 スタディサプリ中学講座の口コミと効果の出る利用法)
しかも、お金が大好きなゼニー簿の遺伝子を受け継ぐ長女に「テストの点数をお金で釣る方法」はあってたのかも。(爆
とにかく、シングルマザーはどこまで子どもの教育にお金をかけるべきかを冷静に線引し、その分を老後のための資産に回しましょうよ。
子どもにとっても才能がないのに教育費にお金をかけられて、「老後の面倒はよろしく!」なんて言われる方が負担です。
「老後は自分でなんとかするから、自由に生きなさい」といってあげられるほうが、親も子どももラクに生きられるはず。
遺伝子の事実は、悲しい現実を突きつける?
正直、この本を若い時に読んでいたら、子どもは怖くて生んでなかったと思います。
それぐらい人格形成に遺伝子の影響は大きく、遺伝子的に才能や知能、勤勉さ、見た目の美しさがない人には厳しい現実を突きつけられる本です。
ただ、私という人間はもう生まれてきてしまっているし、子どもも生んでしまっています。
そうすると、遺伝子の事実に悲観していても仕方がありません。
いい意味で、無駄な努力をあきらめましょう。
また、自分(子ども)の人格には何があっているのか、どういう仕事が向いているのかをもう一度考える機会にもなるでしょう。
子育てで悩んでいる人は、いい意味で「子育てを諦めること」の背中を押してくれる一冊です。
ちなみにゼニー簿は、真面目で勤勉ではあるけれど、女性の割には同調性や共感性が低めというパーソナリティなので自由を求めるFIRE生活は自分にあっていると考えられます。
もちろん、何事にも前向きな性格です。(笑