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女が感じる閉塞感に涙する「82年生まれ、キム・ジヨン」

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韓国の映画「82年生まれ、キム・ジヨン」を見てきました。

女性なら誰もが感じている日常の生きていくことの難しさや閉塞感、いらだちが30~40代の女性にはとっても共感できる映画だと思います。

女が一度は言われていること

女性なら、誰もが一度は言われる呪いの言葉。

  • 結婚しても仕事を続けられるの?
  • まだ結婚しないの?
  • 子どもはまだなの?
  • 一人っ子じゃ可哀想よ。
  • 子どもが小さいうちは家にいてあげたら?
  • 主婦って気楽だよね
  • 孫の顔見せてあげないと
  • 露出が多いからじゃないの
  • やっぱり男じゃないとね
  • 子どものこと考えてあげたら?
  • 母親がやることじゃないよね
  • 旦那のほうが給料いいんだから

男性だけでなく、同じ苦しみを受けてきたはずの同性からも言われるかなしさ。

この映画は見る人の性別や年齢で、感じることが違うと思います。

男というだけで生まれてきたときから優遇されてきた男性には、戸惑いがあるかもしれない。

「これっていつの時代の話?」「韓国はひどいな。」って。

60代の女性なら知らない間にキム・ジヨンが傷ついた言葉を言っているかもしれない。

「子どもを持たないと一人前じゃないわ」って。

10代の女性が見ても社会から受ける女性蔑視の経験が少なくてピンとこないかもしれない。

「甘えじゃないの?」って。

まだ小さい子供を持つ30~40代の女性が、この映画に一番共感できるでしょう。

女性が押し付けられること

女性は社会からいろいろなことを押し付けられます。

  • 愛嬌をふりまくこと
  • 清楚でいること
  • かわいくあること
  • 男を立てること
  • 男より下でいること
  • 子どもを生むこと(しかも複数)
  • 結婚すること
  • 家事をすること
  • 育児をすること
  • 仕事と家事、育児の両立
  • 介護をすること

男性より仕事が良くできても、男性の方が早く出世していくのはなぜ?

同じ親なのに、ママと言うだけで育児の責任を押し付けられるのはなぜ?

同じように働いてるのに、「食器洗うの手伝っといたで」って男はお手伝いでいられるのはなぜ?

同じ親なのに、子どもが熱を出したら保育所から先に母親に連絡が来るのはなぜ?

同じようにお金を払ったのに、通勤電車に子連れで乗ると睨まれるのはなぜ?

女だって自由に生きたいという心の声を聞いて!

女のほうが男よりも頑張らなきゃいけない社会で、頑張っても報われないという毎日。

そんな毎日の日常のちょっとした「女であることの呪い」がたまって、他人が乗り移ったような言動をとるようになるキム・ジヨン。

女性なら誰もが共感できる部分があるはずです。

ゼニー簿は共感しすぎて、途中から嗚咽を我慢するのに苦労しました。(苦笑

「女だって自由に生きたい」という心の声を表現した映画だと思います。

ただ、この女性が感じる生きづらさは、個人の努力ではどうにもならない社会の壁という大きなものです。

もちろん、ジヨンの姉のように全てに怒り、戦えればいいのですが、すべての女性がそんなに強いわけではない。

それに、この戦いには終わりはないし。(涙

映画では、幸いにジヨンの夫が(女の生きづらさを理解できてないけど)情のある優しい人だし、ジヨンの実家の家族たちも「常識」を押し付けない理解のある人達であることが救いです。

実際の家族なんて、一番身近な夫が一番「無」理解であることが多いから。(苦笑

こういう女性の生きづらい社会を変えるには、自分の身近な女性を気にすることから変わっていくのだと思います。

そういう意味で、女性はもちろんですが、男性にも見て欲しい映画です。

自分の娘にはもっと自由に生きられる世の中になってほしい。

ただただ、そう思います。



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