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FACT FULNESSを投資家目線で読めば、投資チャンスが見えてくるかも

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ビジネス書ランキングで1位になっていた「FUCT FULNESS」。

少々お高いので躊躇しましたが、久しぶりに読んでよかった本でした。

日頃からデータを客観的に読むようにしているつもりですが、自分にも確かに「思い込み」で真実が見えなくなってしまうことがあるな・・・と。

ものの見方、考え方の参考になりますし、投資を考える上でのヒントにもなります。

FACT FULNESSを投資家目線で読んでみた

この本は、人間が陥りやすい10の思い込みを紹介しています。

要約すると、思い込みにとらわれずにデータを基に物事を正しく見る習慣をつけましょうという!内容です。

人間は思い込みによって、モノの見方を間違ってしまうということが多々あり、特に頭がいい人ほど古い知識や情報で、現実を見誤るという事が書かれています。

この本は世界情勢を主に取り上げて書かれていますが、実生活でも知らないうちに「思い込み」やってるな・・・と思いました。

本では10の思い込みを紹介しているのですが、ゼニー簿が特に気をつけたいと思ったのは下記の4つの思い込みでした。

世界はどんどん悪くなっているという思い込み

人はネガティブな面に注目しやすくできていて、悲観的なものの味方をついついしてしまうということ。

身近なところで言うと「日本は今後悪くなるしかない」という意見が株の世界ではよく言われます。

でも、よくよく考えれば、日本も自分が小さかったときより、随分とよくなっている。

昔よりは、随分と女性の社会進出は進んできてます。(他の先進国と比べると劣るけど)

それに、SNSのおかげで今まで表に出てこなかった社会の闇(ブラック会社や煽り運転とか)も見えやすくなってきています。

日本だって少しずつ良くなっているんです。

でも、先進国であるがゆえに、他の国と比べると良くなる速度が遅いと感じてしまうんですよね。

株でも日本は、中国やアメリカに比べるとグイグイ上がるような力強さはありません。

でも、「日本株はもうだめ」みたいな思い込みは現実を見誤るな・・・と感じました。

危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み

人間には恐怖心があり、危険でないことも恐ろしいと考えてしまう思い込みが働きます。

株の世界でいうと、リーマンショック級の下げが来ると「もうだめなんじゃないか」と投げ売りしてしまう投資家心理と同じですよね。

何年か待てば、経済はいつか息を吹き返すときが必ずきます。

それでも、株価の値下がりが恐ろしくて、持っていることができなくなった人は多いはずです。

そういった心理が、更に売りを呼び、経済停滞してしまう・・・。

インデックス投資はそういった世界恐慌があっても、20~30年単位の長期投資では世界経済は成長するという前提の投資法。

「もうだめなんじゃないか」という思い込みや、世間の空気に惑わされてはいけないことを肝に命じておく必要があるでしょうね。

全てはあらかじめ決まっているという思い込み

社会や文化が変わらないという思い込みは、先進国にいる日本人だとついついしてしまう思い込みの1つだと思います。

ゼニー簿が中国に住んでいた20年前、北京はまだ道に馬が走っていました。

それに、社会主義という社会体制は、いつか潰れてしまうだろうと、民主主義の国から来たゼニー簿は勝手に思い込んでいたんです。

でも、20年たった今、社会主義という体制のもとでも中国は見事に発展を遂げ、首都圏は日本以上になっています。

20年前に「中国はいつか潰れるだろう」という思い込みがなければ、マンションを買ったり、株に投資したりもできたはずです。

発展の速さは住んでいる自分が一番良く分かっていたはずなんですから。

不動産や株でなくても、ドル建ての貯金(当時、年利6%)でもやってれば、結構儲かっていたはずです。

でも、ゼニー簿の勝手な「社会主義は続かない」という思い込みが、投資のチャンスを潰してしまったということですよね。(涙

「思い込み」は、投資には無駄で邪魔なものでしかありません。

誰かを責めれば物事は解決するという思い込み

なにか悪いことが起きたとき、犯人を探したくなる傾向が人間にはある。

悪いことは誰かのせいにして、それで安心してしまうんです。

とくにSNSではその傾向が強く、犯人探しをして、拡散され、ココぞとばかりに避難しますよね。

最近でいうと、煽り運転の宮崎容疑者がいい例で、宮崎容疑者を避難して、多くの人はそれで安心してしまう。

でも、避難しても何に解決にもならないはずです。

現実的な解決法は、煽り運転の被害者を出さないための制度や法案づくりですよね。(苦笑

普段の生活でもこの思い込みはよくやるな・・・と。

しょうもないことでいうと、トイレの電気を消していないとき「誰よ!」となって、「また、チビか」と犯人を探して毎回終わるようなこと。

犯人がチビ(次女)であることが分かってもなんの解決にもならないですよね。

本当に解決したければ、電気を人感センサーにしたりするとか方法はあるのに、犯人探しで終わってしまうことが多々あります。

こういう思い込みはよくやるので、気をつけたいなとヒシヒシと思いました。(あ、株の話からそれましたね。スイマセン)

自分がよくやる「思い込み」を探してみれば、投資家として成長するかも

4つの思い込み紹介しましたが、人によってよくやる「思い込み」は違うはずです。

知らず識らずにやってしまっている「思い込み」もあるはずです。

特に知識が豊富な人ほど、思い込みをしてしまうことが多いので、この本を読んで自分の思い込みに気づくことはとても役立つと思います。

特に投資の世界では、今までの常識や思い込みにとらわれすぎると、投資チャンスを逃すことになります。

最近でいうと、「アメリカ株に投資してれば儲かる」みたいなアメリカ株ブーム(思い込み)も注意すべきではないかと。

(アメリカ株投資家を批判しているわけではありませんよ。)

いつまでも「アメリカが世界を引っ張っている」という思い込みを持っていると、投資のチャンスを逃しかねないということです。

20年前に中国に投資しそこねたゼニー簿のように。(苦笑

とくかく、FACT FULNESSはデータをもとに客観的に物事を見る習慣は大切だと改めて気づかしてくれる良本です。

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