投資でリスクを減らすためには、「長期運用」「分散投資」が大切になります。
今回は「分散投資」のやり方についてのお話です。
「分散投資」にも、「地域」「商品」「時間」という3つの分散方法があります。
3つの分散方法でリスクの少ない投資を心がけましょう。
分散投資とは?
投資する対象を分散させる投資の方法のこと。
すべての資産を1種類の投資に集中させると、その投資対象が上手く行かなかった場合損害が大きくなります。
大きな損失を出さないために、色々な金融商品に資産を分散させて投資すれば、リスクが軽減されるという考え方。
例えば・・・・
「日本株」がのみに集中投資させていると、日本経済が落ち込んだ場合に大損になります。「日本株」以外の「アメリカ株」や「欧州株」に分散させておけば、日本経済が落ち込んでも他の国の景気が良ければ損失は少なくて済みます。
下記のグラフを見てもらえると分かるように、1990~1993年には日本株式が大きく下げていますが、外国株式はそうでもありません。
4資産分散の緑線のをみれば平均的に成長していることがわかります。

大和証券さんの資料をお借りしました。http://www.daiwa.jp/seminar/study_asset/diversification.html
投資の格言として「卵は1つのカゴに盛るな」といわれるのも、この分散投資の重要性を表したものです。
卵を1つのかごに盛っていると、そのカゴを落とした場合にはすべての卵が割れてしまうかもしれない。
もし、いくつかのカゴに分けて卵を盛っておけば、1つのカゴを落とした場合でも、他のカゴは割れずにすみます。
昔から格言であるぐらいですから、分散投資の重要性は投資をやる上では押さえなければいけないポイントです。
では、「分散投資」にも色々な分散の仕方がありますので、紹介します。
3種類の分散投資
分散投資にも色々な意味での「分散」の考え方があります。
1.地域の分散
「日本国内と海外」「先進国と新興国」など、日本株式だけではなく様々な国へ分散させて投資することでリスクが分散されます。
インデックス投資自体は、個別株ではなく「市場全体」への投資ですのである意味分散投資です。
もっとリスクを軽減するためにも、日本国内のインデックス株式、先進国へのインデックス株式、新興国へのインデックス株式と世界全体の指数へ分散させましょう。
2.商品の分散
株式商品だけではなく、債券や預貯金に分散させる。
あなたは、生活防衛資金を準備した上での投資ですよね?
預貯金やMRFに生活防衛資金を入れているのであれば、それも立派な「商品の分散」です。
では、「債券」への分散をどうさせるか。
うーーーん。これは人それぞれでいいかな・・・と思います。
ゼニー簿の場合は、当初は個人向け国債にも分散させていましたがあまりにも金利が低い(2018年7月現在0.05%)ということもあってバカらしいので解約しIPO資金にしています。
普段はいつでも引き出せるMRFに置いておき、IPOへの投資をしているので、これも1つの分散ですよね。
MRFとは?
MRF(マネー・リザーブ・ファンド)の略。
投資信託の一種で超短期の債券で運用されている。(投資信託なので元本割れのリスクもありますが、過去に元本割れを起こしたことはありません。)
証券会社の普通預金のようなもので証券会社に入金すると、勝手にMRFを買わされるという仕組みになっています。
ある意味、債券にも分散させているといえます。
債券は株のように「長期的に見れば成長していく(上がっていく)」という性質のものではありません。
債券への分散は元本割れのリスクもあるので、考え方次第だと思います。
以前はインデックス投資家は、債券分散方法として「個人向け国債」を買うことを推奨する人もたくさんいました。
しかし、個人向け国債の金利(2018年7月現在0.05%)を考えると「定期預金のほうがマシ」というのがゼニー簿の考えです。
これから個人向け国債の金利もどうなるか分かりませんし、個人向け国債の購入時に現金がもらえる証券会社のキャンペーン等もあるので上手に利用するのもいいでしょう。
3.時間の分散
積立などのように、投資する時期を分散させることです。
株の日々の上がり下がりは結構激しいので、どのタイミングで投資すればいいのかの判断が難しいです。
投資のタイミングを間違えれば、短期的には大きな損失になることも考えられます。
投資タイミングを分散させることで、リスクを軽減できます。
ネット証券では、手軽に100円から投資信託の積立投資の設定が可能です。
しかも、毎日、毎週、毎月と分散の方法も細かく設定することができます。
インデックス投資での時間の分散は無駄??
インデックス投資では「長期的に市場は成長する(上がる)」という前提で投資するものなので、早く一括購入すべきといえます。
時間が経てば経つほど、値上がりし、複利効果も得られないからです。
しかし、資金はあるけど、ビビリの小心者投資家ゼニー簿にはそんな勇気はありません。
「今年はリーマンショック級のが来るかもしれん!?」と思ってしまうんですよね。(笑
一括で購入するような勇気はないので、ゼニー簿は毎日積立てを設定して「時間の分散」をしています。
インデックス投資では、「地域の分散投資」が基本
3つの分散をお話しましたが、インデックス投資では生活防衛資金(預貯金)にはすでに分散させている前提です。
次の分散は、「1.地域の分散」を考えて投資すればいいと思います。
日本株ばかりに投資することなく、ゼニー簿は世界中に分散投資できる「先進国株」への分散をおすすめします。
幅広く分散させることがリスクを軽減することに繋がります。
基本を抑えて、自己責任で投資は行ってくださいね!!