自分がもらえる年金額を知っていますか?
低所得のシングルマザーはもらえる年金額が少ない!!
自分が思ってるより少ない年金額なら、繰り下げ受給で生き残りましょう!
自分がもらえる年金額知ってる?
自分がもらえる年金額を把握していますか?
年金額がいくらなのかは払っている金額(収入額)、加入年数によって全然違ってきます。
下記のような期間がある場合は、もらえる年金が低いです。
- 婚姻期間中、「第3号被保険者」の期間がある
- 働いていても低収入で払っている厚生年金金額が低い
- 自営業で国民年金に加入している
ゼニー簿も上記3つをまんべんなく組み合わせたような人生ですから、年金額は多くはありません。
このまま国民年金に加入し続けても、65歳でもらえる年金額は月額102,179円になる予定です。
この金額は「ねんきんネット」で計算しました。
ねんきんネットを使えば、自分の加入履歴とこれからの加入予定から将来もらえる年金額が試算できます。
自分がもらえる年金額がいくらになるか、一度きちんと調べてみましょう。
そう。
シングルマザー諸君、老後問題を直視しよう!
年金月10万以下はキツイよね
さて、月額約10万円という年金額で生活できるでしょうか?
いくら子供が大きくなって巣立っていても、いくらゼニー簿が節約家だとしても、さすがに月10万円の生活費はキツイ。
子供が独立して食べる量やなんやらが減ったとしても、逆に医療費やタクシー代(足腰が弱くなってるかも)がかかるかもしれない。
さすがにもう少し確保しておきたいというのが正直なところ。
もちろん、ゼニー簿の場合は資産あるので月10万の年金でも十分やっていける予定ですよ。
でも、老後資産が十分ではない人の場合、ゼニー簿以上に年金額の少なさに不安になることでしょう。
年金が少ない人は、繰下げ受給がおすすめ!
年金額が少ないなら、繰下げ受給を検討してみよう。
通常は65歳からもらえる年金ですが、70歳までもらえる年齢を繰り下げることで年金額がアップしていきます。
具体的には、1ヶ月繰り下げることで受給額が0.7%アップします。
ずっと国民年金だけだった場合、年金満額でも月額65,075円です。
とても生活できるような金額ではありませんね。
この年金額の人が、繰り下げ受給すると具体的にどれぐらい増えるか見てみましょう。
受給年齢 | アップ率 | 年金月額(例) |
65歳 | 0% | 65,075円 |
66歳 | 8.4% | 70,541円 |
67歳 | 16.8% | 76,007円 |
68歳 | 25.2% | 81,473円 |
69歳 | 33.6% | 86,940円 |
70歳 | 42% | 92,406円 |
5年繰り下げれば、年金アップ率は42%になって月額92,406円になります。
約10万円・・・。
切り詰めてなんとか生活できるレベルにはなりそう(?)です。
ゼニー簿の場合は5年遅らせれば、102,179円から145,094円になります。
というように、年金の受給年齢を遅らせることで年金額を上げることが可能なんです。
低所得のシングルマザーで年金が少ないなら、繰下げ受給を検討してみましょう。
年金を繰り下げるメリットは意外と大きい
もちろん、年金を70歳まで繰り下げるということは定年後も働き続けるか、それまで自分の資産で生活するしかありません。
40代でリタイアしたゼニー簿が言うのもなんですが、今の60代はまだまだ元気で十分働ける体力があります。
体を動かすのがしんどい70代になってお金に苦労するより、資産がないなら元気に動けるうちは働いたほうがいい!
それに、年金を繰り下げるメリットは意外と大きいんです。
【メリット1】1年で8.4%アップは無敵!投資するよりイイ
1年で8.4%という驚異の利率は、今の時代なかなかありません。
投資の世界でも8.4%はかなりいい数字です。
インデックス投資で想定利回りが4~6%と言われています。
しかも、投資では「資産が減る」というリスクがあり、インデックス投資でもリスクを減らすために普通は15~20年の長期投資が基本です。
65歳から投資を始めても、1年で8%の利益はなかなか出せるものじゃない。
それが、繰下げ受給なら1年で8.4%というリスク無しのアップ率を確約してもらえるんです!
繰下げ受給ってかなりおいしい話ですよね。
下手に投資をするより、繰下げ受給したほうが絶対にお得です。
【メリット2】認知症リスクに備えられる
ゼニー簿の場合、自分の資産も十分あるので、正直繰下げ受給しなくてもやってはいけます。
それでも、繰下げ受給を検討しています。
それはなぜか。
認知症リスクに備えられると考えているからです。
70代後半ぐらいになってくると認知症にならなくても、頭の方は確実に衰えてきます。
今は自分の資産をがっちり管理できる優秀な頭脳(?)と理性を持ち合わせています。
今はやろうと思えば支出を上手にコントロールできるし、ポイ活などオトクな情報を上手に使ったり、節税のことを考えて生活しています。
でも、70代後半になって今の自分と同じようにお金のことをコントロールできる自信は正直ありません。
だって、お得なことって基本的に面倒なことばかりなんだもの。(笑
頭や体が衰えれば、面倒くさいが勝ってしまうことになるでしょう。
そして、自分では分からないうちに認知症になって健康食品を買い漁ったり、比較検討せず高いものを買ったり、寂しくなってイケメン営業マンにだまされたりするかもしれない。
そうして、自分の資産がみるみる減っていって底をついたら、年金だけが頼りになってしまいます。
年金なら自分でコントロール必要もなく、毎月決まった金額を決まった日に受け取ることができる。
騙されて、資産がなくなってしまうこともない。
自分の資産より、ある程度の年金額を確保しておくことが「年齢のリスク」に対処できる方法だと考えています。
【メリット3】長生きリスクに対応できる
あまり長生きしたいとは思ってないのですが、今は「人生100年時代」と言われています。
ゼニー簿は90歳ぐらいまで生きると想定しています。(寿命計算機で計算すると、どのサイトもだいたいこれぐらいでした)
ただ、自分が思っている以上に長生きする可能性も出てきます。
そうなると老後資産に狂いが出てくる人もいるでしょう。
そんなときに頼りになるのが年金ですよね。
だって、どんだけ長生きしようが絶対にもらえるのですから。
だから、増やせるなら少しでも年金額は多いほうがいいと思うのです。
年金繰下げはデメリットもある
年金の繰り下げについてメリットばかりを上げましたが、デメリットももちろんあります。
皆が一律に70歳まで繰下げ受給して、お得なわけではありません。
自分の年金額を見て、よく考える必要はあります。
【デメリット1】早く死ぬと損
65歳からもらえる年金を70歳まで繰り下げるのですから、早く死んだらもらえなくなったり、もらえる総額で損になることだってあります。
いくら元気でも事故で死ぬこともあるしね。
こればっかりは予測不可能なのですが、65才時点で病気など長生きしそうにないことが分かれば繰下げ受給はやめておきましょう。
計算上、70歳まで年金を繰り下げる場合は82歳まで死ななければ勝ちです。(←勝ちってなんやねん。笑)
女性の場合は87.74歳が現在の平均寿命と言われてますから、ふつうなら繰り下げするほうが得なはずです。
※2022年4月から75歳まで繰下げが可能になりますが、75歳まで繰り下げると91歳まで生きないと70歳繰下げの人に勝てません。
【デメリット2】税金・保険料が増える
注意したいのが、税金と保険料のことです。
年金が増えるからとむやみに繰下げ受給すると、所得税がかかり、社会保険料の負担が増えてしまいます。
現時点では、所得が45万円以下(=65歳以上の場合年金収入で155万円以下)なら、非課税世帯です。
非課税世帯ではなくなると、年金が増えても税金や保険料なども増えて、結局手元にお金が残らなくなってしまいます。
だから、非課税世帯でいられるギリギリまでの繰下げ受給にするのがベストでしょう。
ゼニー簿の場合なら、65歳の受給額が月額102,179円なので
1,550,000 / 102,179 ☓12ヶ月 ☓ 100=126%
(126% -100% )/ 0.7%=37ヶ月 =3年1ヶ月
68歳と1ヶ月まで繰り下げれば、ギリギリ非課税世帯でいられるようです。
このように非課税世帯のメリットを受けながら、年金をギリギリまで増やす戦略を考える必要があるでしょう。
低所得シングルマザーは生き残れ!
非課税になる所得額や年金額は、あくまで現時点での金額であり、試算です。
10~20年後に自分が年金をもらえる時には、物価上昇によって条件が変わっているかもしれません。
課税制度自体が変わってることも考えられますしね。
それでも、自分の年金がいくらになる予定なのか、いつまで働けばいいのか、年金を繰り下げるべきか等、早めに人生の計画を立てておくことは安心にも繋がります。
「まだ、先のことだから」と現実を直視しないと、いざ年金をもらえる年齢になったときに「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。
シングルマザーは特に第3号被保険者の期間が長かったり、厚生年金加入額も少なかったりするのでよく考えてみましょう。
夫がいれば2人の年金額を合算すればなんとかなっても、シングルマザーはそうはいきません。
我々は老後も楽しく生き残らなければならない!!
早めに人生計画を立てて、足りない老後資金はiDecoやNISAを活用して準備しましょう。
早めのリタイア(FIRE)を目指している人も、自分の年金額を知ることで必要な資産額が具体化されますよ!
(※特に死別で遺族年金をもらっているシングルマザーは、条件が違うと思うので注意してください。あくまで離婚したシングルマザーを想定してます)
↓動画ではねんきんネットを使って比較検討する方法を紹介しています。