44歳で職業訓練に通い始めたゼニー簿です。
職業訓練は就職したいという意思があれば誰でも申込みはできますが、定員数が決まっているので全員が受講できるわけではありません。
申込者が多い講座で合格率を上げたいなら、「志望動機」の書き方と面接での受け答えに「強く就職したい」という意思を盛り込むことがポイントですよ!
職業訓練の合格率は、「受講指示」の人が高い(優先)!
職業訓練の合格率は、「受講指示」>「支援指示」>「受講推薦」の順に下がっていきます。
どの条件に当たるのかは、下記のとおりです。(残日数についてはハローワークに問い合わせのこと)
- 受講指示---開講日に雇用保険の所定給付日数の2/3に相当する日数が残っている人
- 支援指示---雇用保険をもらえない人(公務員等)、もしくは受講指示に該当しないが「支援指示条件」を満たす人
- 受講推薦---開講日に雇用保険の残日数が規定以下の人(受講指示にも支援指示にも該当しなかった人)
できれば、雇用保険(失業保険)の残日数が残っている状態(失業してすぐ)に申し込めば、、優先して受講できます(合格率が高くなります)。
次に職業訓練の合格率が高くなるのが「支援指示」の人です。
支援指示を受けるには?
支援指示を受けるには下記の7つの条件全てに当てはまる必要があります。
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 全ての訓練実施日に出席している
- 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
詳しくは厚生労働省の職業訓練受講給付金(求職者支援制度)ページ参照
雇用保険(失業保険)の残日数が残り少なくて「受講指示」にならない場合でも、上記の「支援指示を受けられる条件」を満たせばいいので、ハローワークに一度相談してみるといいでしょう。
ゼニー簿は当然ながら金融資産が300万以上あるので、「支援指示」にはなりませんでした。
合格者の9割が「受講指示」の人
受講している職業訓練のクラスでは、受講指示の人が90%を締めています。
ゼニー簿が受けている職業訓練は定員20名で、18名が「受講指示」者です。
残り2名のうち1名が「支援指示」で、ゼニー簿が「受講推薦」です。
合格率を上げたいなら、とにかく雇用保険の残日数がたくさん残っている「受講指示」に当てはまるうちに開講される職業訓練の講座をおすすめします。
といっても、自分が受けたい職業訓練がいいタイミングで開講されるとは限りません。
ゼニー簿の場合も、どうしても受けたい講座が「受講指示」で受けられる期間には開催されなかったので、不利を承知で申し込みました。(しかも、年齢が高いから更に不利でした。苦笑)
優先順位が低い「受講推薦」でも合格できたのは、「志望動機」の書き方と面接での受け答えで「就職意欲の高さ」をアピールできたから。
職業訓練の合格率を上げる「志望動機」の書き方と面接でのノウハウを教えましょう!
職業訓練の合格率を上げる「志望動機」の書き方
職業訓練の講座のほとんどが民間の専門学校に委託されています。
委託されている専門学校は何で評価されるのか?
ズバリ「就職率」です!
職業訓練の受講者が、訓練終了後(3ヶ月以内)にどれだけ就職できるのかが評価されます。
そのため「就職意欲が高いこと」がアピールできるかがポイントになります。
就職意欲が高いことを書く
職業訓練終了後(3ヶ月以内)の就職率を上げるためには、もともと「就職意欲が高い人」に受講してもらいたいと採用側は考えています。
志望動機で合格率を上げる一番のポイントは、「就職する気満々ですよ!」とアピールすることなのです。
職業訓練を受けて、どのように就職につなげていくかを具体的に書きましょう。
就職活動で活かせる点を書く
職業訓練を受けることで、自分の就職活動でどう活かせるのかを書きましょう。
就職につながらないような志望動機(興味があったから・・・等)を書いても仕方ありません。
「職業訓練を受けることで、私は就職できますよ」というストーリーを書くのです。
志望動機のスペースは残さない
職業訓練の申込用紙の「志望動機欄」は、できるだけ空白スペースがないように書きましょう。
空白がなくキッチリと志望動機が書かれていれば、就職意欲もアピールできますし、就職活動に必要な「職務経歴書」を適切に書ける能力もアピールできます。
また、できるだけきれいな字で書くようにしましょう。
履歴書を丁寧にかける能力があることは、就職率の高さにもつながると思われるからです。
職業訓練の志望動機の例文
志望動機【例文1】
現在、○○(職種)での就職活動を行っています。
しかし、■■の知識がなく、▲▲ができずに前職でも大変はがゆい思いをしました。
職業訓練を受講することで、■■ができるようになると○○(職種)としての幅を広げられ、就職につながると考えております。
志望動機【例文2】
前職まで販売員として仕事をしていましたが、足の怪我で長時間立ち仕事をすることが難しくなりました。
事務職へのキャリアチェンジを考えておりますが、パソコンのスキルがなく内定がいただけない状態が続いています。
今回の職業訓練で事務職に必須のエクセルとワードの知識を身に着けて、必ず事務職で就職したいと考えております。
志望動機【例文3】
経理事務をやっておりましたが、今までは指示されたことを入力する業務がほとんどで簿記の知識が不足しています。
また、自分でも日商簿記2級の資格取得を目指して勉強をしておりましたが、どうしても独学では理解するまでに時間がかかり、勉強が進みません。
職業訓練を受けて資格を取得し、税理士事務所での就職につなげたいと考えております。
職業訓練の合格率を上げる面接ノウハウ
職業訓練の選考方法には面接と筆記試験があります(面接のみの場合もあります)。
しかし、重要なのは「面接」です。
(実際、「筆記試験は半分しかできなかった」と言っている人も合格していました。)
面接での受け答えがスムーズにできる人は、就職面接でも合格率が高いからです。
また、その中でも「就職に意欲的であること」をアピールできれば合格率はグッと上がります。
職業訓練の面接で必ず聞かれる質問3つと、その質問にどう答えるべきかを紹介します。
1.現在の就職活動の状況を教えてください
就職活動をやっている=就職意欲がある と訓練校は考えています。
「職業訓練が終わってからやります」「これからやろうと思っています」「検索はしています」のような答えでは、合格できません。
「現在2社に書類を送っていて、返事待ちです。」
「○月○日に面接の予定をしています」など具体的に就職活動を行っていることを伝えましょう。
2.職業訓練受講中に内定が決まったらどうしますか?
この質問も必ず聞かれることの1つです。
訓練校側は「訓練をすべて受けてほしいわけではなく、就職してほしい」のです。
職業訓練の途中でも就職が決まって辞めてもらえるほうが、評価してもらえます。
当然ですが「訓練を最後まで受けたいので、断るつもりです」なんて答える人は合格率が下がります。
必ず「早めに就職したいと思っているので、訓練の途中でも内定が出れば就職します」と答えましょう。
3.いつまでに就職しようと考えていますか?
訓練校は「職業生が訓練修了3ヶ月後までに就職できるか」で評価されるシステムです。
訓練後3ヶ月までに就職してもらうためには、訓練中に並行して就職活動をして貰う必要があります。
「訓練が終わってから半年以内に」と答える人は問題外ですし、「訓練が終わってから3ヶ月以内に」と答えても駄目です。
就職で内定が出るまでは一般的に早くて1ヶ月、2次面接3次面接があるようなところでは2ヶ月かかるところもあります。
訓練が終わってから3ヶ月後に目標を置いているような人は、3ヶ月後に内定が貰える確率が極めて低いと思われます。
必ず「職業訓練が終わってすぐに就職できるように、訓練中も就職活動をする予定です」
「○月までに(訓練の途中の時期)就職を希望しています」と職業訓練期間中に内定が貰えるように活動することをアピールしましょう。
その他に聞かれる質問
その他にも申込用紙に記入した絶対に聞かれる質問があります。
志望動機は申込用紙に記入した内容にプラスアルファを付け足して答えればいいですし、今後応募する職種は職業訓練の内容との関係性をアピールしましょう。
- 前職について
- 今後応募する職種について(訓練との関係性)
- どうしてこの職業訓練を受けたいのか(志望動機)
- 毎日職業訓練に来れるか
職業訓練の面接で気をつけること
職業訓練の面接での受け答えに問題ない = 就職面接でスムーズに受け答えできる(内定率が高い人)です。
一般的に「訓練指示」の人が優先ですが、面接に問題があるような人は「就職が難しい」と思われて合格率が下がります。
また、年齢的に若い人が就職でも有利なので職業訓練も若い人の合格率が高いですが、同じように面接に問題があれば合格できません。
下記は職業訓練の面接で落とされる可能性が高くなるポイントだと考えてください。
- 質問と答えがチグハグ
- 結局何が言いたいのか分からない人
- 面接態度が悪い
- 訓練中のクラスの調和を乱しそうな人
意外に気をつけたほうがいいのは「クラスの和をみださないか?」を見られるということです。
職業訓練のクラスの雰囲気が悪いと出席率が下がる可能性がでてくるからです。
また、「就職するなんてバカだろ。賢いやつは独立すべきだ」みたいな人が一人いると、クラス全体の就職意欲が下がることになるので「和を乱さないか」は意外に見られている重要なポイントです。
職業訓練に唯一の40代のオバちゃんですが、合格しました!
ゼニー簿は、どうして受けたい職業訓練講座があったので、「受講指示」の期間にならないことを承知で申し込みました。
「受講推薦」「40代」と合格率が低い条件が揃っていましたが、定員20名(応募30名)の枠になんとか合格できました。
条件が悪いのでもちろん筆記試験も頑張りましたが、合格できたのは面接の受け答えだったと感じています。
ナリフリ構っていられませんから、「シングルマザーで生活かかっているので、絶対○月までに就職します!」と就職意欲を全面に出してアピール。(爆
それが、合格につながったと思っています。
そして、職業訓練が始まってみると、やっぱりクラスは20代と30代の若い子ばかりで、40代はゼニー簿一人でした。(苦笑
多少のジェネレーションギャップはあります(皆に「姉さん」と呼ばれています。笑)が、自分から壁を作らず話しかけるようにしてなんとか馴染んで楽しく通っています。
職業訓練なら、普通は10~20万かかるような専門学校の教育課程が無料で受講できるんです。
絶対にお得ですから、自分の人生にプラスになるものなら失業期間中はチャンスだと思ってチャレンジしてみてください。
久しぶりの学生生活も楽しいものですよ。