反抗期の子供に悩む日々。
たまたま「嫌われる勇気」という本を読んで、反抗期のわが子への対応方法と考え方を変えることができました。
ついつい親は子どもを自分の一部だと勘違いしがちですが、自分と子供との境界線が見つかれば、反抗期も少しは楽になりますよ。
反抗期の子供に悩む日々デス
長女は絶賛反抗期中です。
中3長女に最大の反抗期が来て反省した理由
以前書いた記事で紹介した本を読んで、できるだけ機嫌よく接し、褒めるようにはしています。
一応効果はあったのか(?)無視されることはなくなりましたが、やはり反抗期です。
なにか言うと悪態をつかれたり、するわけです。
例えば・・・・。
朝、目覚ましが鳴って15分・・・・なかなか起きてこないので、「起きなさいよ!」と言うとします。
こちらは良かれと思っていってるのに、「うるさいわ!分かってるわ!」とのご返答。
もしくは、「今起きようと思ってたとこやわっ!うっざっ!」と。
なんでこっちが悪く言われなアカンねーーーーーーーーーーーーん。
これで1日の始まりを迎えるのですから、たまりません。
ふぅ。
まだまだ反抗期の子供に悩む日々デス。
「嫌われる勇気」で、反抗期の子への考え方を変える!
もちろん、以前紹介した本も役に立っています。
ただ、子供ではなく、親の方の気持ちや心の問題をどう処理するかはこっちのほうが役に立ちました。
アドラー心理学で対人関係の悩みを解決する本です。
たぶん、こういう本って職場の人間関係に悩んでいて読む本だとは思うのですが・・・。(苦笑
自分の問題と、子供問題を分ける
この「嫌われる勇気」で一番納得言ったのは、「自分の問題」と「他者の問題」を分けるということです。
誰の問題なのかを明確に自分の中で線引することが、幸せに生きることになると書かれています。
他者の問題に関わる必要がないのに関わるから、不幸になってしまうのだと。
ゼニー簿の反抗期の子供に対する対応に関して言えば、下記のようになります。
【朝に子どもを起こすことについて】
今までは良かれと思って、目覚ましが鳴り終わっても起きてこない子供のために「起きなさい」と起こしていた。↓
ゼニー簿にしてみれば、起こしてあげたのだから「感謝されること」だと思っているが、「うるさい!」とキレられ(ゼニー簿からすると逆ギレされ)て不満がたまる。
↓
しかし、アドラーの考え方を用いると、「起きるか起きないかは、子供の問題」であり、親であるゼニー簿の問題ではない。↓
自分の問題ではないことに関わるから、問題がややこしくなる。(感謝を求めてしまう)
↓
子供が朝起きなくて学校に遅刻しても、私の問題ではないのだから、起こす必要はない。↓
子供に文句を言わることもなくなるし、お互い嫌な思いをしなくても済む。
↓
結論:ゼニー簿が起こす必要はない
イギリスのことわざに「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」というのがありますが、まさにこのことですね。
親が良かれと思ってやっても、子供にその気がなければ意味がない。
素直に親のことを聞いていた年齢ではなくなり、大人になり始めた(=思春期な)のでしょう。
反抗期になり、子どもの問題が親が口出しすると、シンプルだった問題がややこしくなったということです。
反抗期は、子離れ到来の合図
今まで小さい子供のときと同じように、親が世話や管理することだと思っていたんですよね。
もちろん、小さい子から中学1、2年生(反抗期が来る)までは親の管理がある程度必要だと思います。
特に幼児や小学生は必要ですよね。
人生経験のない子供には、親の判断や管理が必要です。
しかし、反抗期(思春期)は、アドラーが言うように一人の人間として線引をする時期なのかも・・・と。
親と子供ではなく、人と人、自分と他者になる時期に入ったのでしょう。
まだまだ子供だと思っていたけれど、子離れする時期の到来の合図なのかもしれません。
もう来年は高校生ですしね。
反抗期の対処法:子どもの問題に口をださない
反抗期の子どもとの関わりや考え方に悩んでいた時期に読んだからかも知れません。
でも、「嫌われる勇気」は私の心の中の反抗期の子どもの対処法として、すっと心に入ってきたんですよね。
そう。
子どもの問題に口をだすのをやめました。
ただ、初めはなかなか難しかったです。
今まで、「起きなさいよー」「そろそろ、寝なさいよ」「勉強終わったの?」と日常的に口出ししていたのですから・・・ね。(苦笑
朝起きてこない(すでに目覚ましが鳴ってすでに15分経過)
↓
「起きなさいよー」と言いたい。だが、我慢。
↓
5分経過 うぅ、言いたい。
↓
10分経過 遅刻するんじゃないかとハラハラ。いや、でも・・起きるか起きないかは子どもの問題!と自分に言い聞かせる。
↓
15分経過 やっと起きる
↓
ホッ
慣れるまでは大変でしたが、ゼニー簿は反抗期の子供の対処法として、「子どもの問題に口を出さない」ことに決めて実行しています。
もちろん、初めはめちゃめちゃ口出すことを我慢することがストレスです。(苦笑
でも、子どもの問題に口を出さないので「うるさいわっ!」とか「うざいねんっ!」と暴言を聞くことは確実に少なくなります。
暴言を聞くことがなければ、腹が立つこともなくなります。
それに、長女の方もゼニー簿が口を出さないことが分かってくると、少し落ち着いてきたようです。
相変わらず不機嫌で、小学生の時のような素直さやかわいらさいさはもうありませんが(涙)、お互いイライラすることも激減しました。
以前紹介した「思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33」でも、思春期は「手」をかける子育てから、「目」をかける子育てへ変化する時期と書かれています。
分かっているけど、親としては心配でついつい手や口を出してしまいがちです。
「嫌われる勇気」を読んで「自分」と「子供」の問題が明確になったことで、手や口を出すことを我慢というか、自分の心の中で線引ができるようになりました。
反抗期の子供への「親の心の対処法」としておすすめです。
子供だけではなく、他者との関わり方を見直せば、生きるのがもっと楽になりますよ。
所詮、自分の子供だって、人は人。
人の問題に足を突っ込む必要はないと思わせてくれる1冊です。