元旦那の会社の企業型確定拠出年金の話です。
企業型確定拠出年金は、会社が商品を指定!?
企業型確定拠出年金は、
積立する拠出金を会社が出してくれるという点で個人型とは違いますが、
掛金を運用するのはあくまで個人の意思に委ねられるべき制度なはずです。
しかし、元旦那の会社は運用する商品を
会社の方針として指定してきたのです。
運用商品は元本保証の「定期預金」のみとする。
勝手に運用商品を変更した場合は、それなりの処分を行う」というお達し。
「はぁ?」ですよ。
ただでさえ、口座管理手数料が高いボッタクリ保険会社で口座を開設しているのに
拠出金は会社が出すとは言え、「定期預金」しか選べないなんて!
(まぁ、投資信託もろくなラインナップではなく、アクティブファンドばかりでしたが)
毎年毎年、積立金が確実に目減りしていくのが目に見えていました。
保険会社が儲かるのを指を加えてみているのみです。
運用の責任を取れないのに商品指定はおかしい
企業年金は「確定給付」といって企業が年金運用して
決まった金額を元従業員に支払う制度が昔は一般的でした。
この「確定給付」の場合、会社が運用に失敗して、目標額に足りない場合は、
会社側が稼いだお金で穴埋めするなどして不足分を補填するしかない。
そうなると企業の負担が増えるので、企業としては困る。
だけど、「企業型確定拠出年金」なら、
従業員の年金を会社が運用の責任をもつことなく、
個人に運用責任を転化できる点が大きなメリットのはず。
それなのに「会社が商品指定」は、本末転倒。
「会社は運用責任ももたないし、補填もしないよ。でも、この商品しかダメよ。」って、
会社にばかりメリットのある年金制度になってしまいますよね。
「会社は何を考えてるんだ??」と元旦那には言ったけど、
自分の働いている会社でもないし、
元旦那が退職処分になったりでもしたら困るので
会社には何もいえませんでした。
知識がなければ、お金を増やすチャンスを逃す
もしかしたら、表に出ないだけで田舎の中小企業では
こんなふうに「商品を会社が勝手に指定する」という
表には見えない勝手な年金制度にしていることがあるのではないでしょうか。
従業員という弱い立場なだけに会社には「おかしい」と言いにくいし、
そもそも世の中の殆どの人は投資をやったことのない人のほうが多い。
企業型確定拠出年金を導入しようとする中小企業の経営者さえも
投資に関する知識がない上に
口座管理手数料を儲けるためのカモにされていることに気づいておらず
「従業員が損しないように」という訳の分からない親心で
「元本保証の商品を指定」する。
「会社がそう言うなら、そうしておくか。」
「元本保証なら何も問題ないんだろう。」
と従業員の方も特に疑問を持つこともなく
会社に指定されたとおりに運用している人が多いような気がします。
会社経営者も、従業員もどちらも何も気づいてないから
「うちの会社は、こんなおかしなことになっている」なんて声も
世間的にあきらかになることはない。
そんな気がします。
ある程度知識があれば、すぐに分かるようなリスクや損失を
気づかぬうちに受け入れている。
「知識がない」ということは本当に不幸。
あ、「不幸」だってことも気づいていないからいいのか。(苦笑
アナタは知らないうちに、お金増やす機会を逃していませんか??